セブンスデー・アドベンチスト教会

第50日—祈りの課題—2020年5月23日 土曜日

第50日—祈りの課題—2020年5月23日 土曜日

第50日—祈りの課題—2020年5月23日 土曜日

第8週
神の愛によって変えられる

デレク・J・モリス(Hope Channel International社長。著書に『The Radical Prayer』『神の完全な武具を身に着けよ』福音社刊 等がある)

「遠くから、主はわたしに現れた。わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し、変わることなく慈しみを注ぐ。」 (©日本聖書協会) エレミヤ31:3

メアリーアン・ロバーツはクリスチャンの家庭で育ちましたが、若い頃はキリストを個人的な救い主として受け入れることができませんでした。大学卒業後、彼女は結婚し、夫は軍隊に入隊したためにヨーロッパに移住することになりました。メアリーアンは教会との関係を完全に放棄して、自称「パーティアニマル」になりました。

1983年に彼女はどん底に落ちる経験をしました。週末ごとに深酒を繰り返すうちに、彼女はついに病気になって大好きなパーティーにも参加することができなくなりました。彼女は自分の人生をもう一度やり直したいと神様に願いました。自分の最も惨めな瞬間に心に浮かんだ鮮やかな神様のイメージは、放蕩息子を迎えに駆け寄っていった、愛に溢れた父親の姿でした。メアリーアンは自分自身が放蕩息子であることを自覚したのです。

自分の人生には根本的な変革が必要だと気づいた彼女は、一大決心をして教会の牧師に、クリスチャンになるにはどうしたら良いかと手紙を書きました。その手紙を読んだ牧師の妻は、人生のやり直しがどれほど難しいかを察し、その日から1年間、彼女と一緒に祈るために毎朝電話することで彼女を支え続けたのです。

メアリーアンはやがて教会に出席するようになり、生活の中心にはいつも神様がおられましたが、まだ何かが欠けていると感じていました。神様は彼女が気づいていない特別な何かを用意しておられたのでした。彼女は常に勉強を続けたいと願っていたので学校に戻り、科学の大学院過程に進んで最終的に神経科学の博士号を取得するまでになったのです。大学院での学びは、幾分彼女の心を満たしてくれましたが、彼女はまだ人生に何かが欠けていると思えてなりませんでした。

2001年の夏、メアリーアンはノースカロライナ州で開かれたキャンプミーティングに出席しました。彼女は友人との人間関係に興味を持っていたので、講堂の後方に座って講義を聞いていました。講義の中で、一人のクリスチャン宣教師がケニアのミニストリープロジェクトに興味のある者は礼拝後に集まって欲しい、と招いているのを耳にしました。

「いつもはよく考えた上で行動に移すのですが・・・」メアリーアンは当時を思い出しながら言います。 「誰かがわたしの前に立って、まるで名指しで私を呼んでいるみたいでした。」集会の後、彼女は自ら講堂の前方に進み出ました。ケニアのミニストリープロジェクトに参加するように、神様が呼んでおられるという強い確信があったからです。宣教師はメアリーアンと話した後で、ケニアにあるロンゴ村で、連続講演会を開催することを提案したのです。メアリーアンは公衆伝道者ではありません。彼女はメッセージを語る訓練を受けたこともなければ、ミッションワークの最前線に立った経験もありません。まさか神様が彼女をメッセンジャーに召されるなんて夢にも思っていなかったのです。しかしその日、彼女は聖霊のうながしに完全に心を開こうと決めました。そして自分の言葉で「思い切った」祈りを捧げたのです。「神様、あなたの収穫の働きに、どうぞ私を投げ入れてください!」

あっという間に数ヶ月が過ぎ、メアリーアンは神様の召しに応えてケニアに旅立ちました。彼女の心は恐れでいっぱいでしたが、毎晩説教をするうちに、神様が彼女を通して村の広場に集まった群衆に語られているのを感じました。講演会の最終日には、500名以上の人々がキリストへの信仰を告白してバプテスマを受けました。そうです、あなたもお気づきのように、彼女の人生はついに真の喜びに満ちあふれたのです。驚くべき喜び! その喜びは現在も消えていません。メアリーアンは神様の愛を分かち合い、神様の導きのもとでメッセージを語り続けています。メアリーアンが神様の収穫の働きに彼女を用いてほしいと願い出たときに、彼女は人生の最大の喜びを見つけることができたのです。

あなたも、神様の収穫の働きに自分を投げ入れてほしいと祈ってみませんか? コロナウィルスの脅威が広がる直前と今とでは、世界が同じようには見えないかもしれません。しかしやるべきことはまだ多くあります。数え切れないほどの人々が、今も良い知らせを聞くのを待っているのです。神様があなたに何をしてほしいと望んでおられるかを悟ることができるように祈り、神様に尋ねてみましょう。

瞑想しましょう:

今日、あなたの人生は充実していますか? 神様の収穫の働きに自分自身を捧げる決心はできましたか? もし自分が神様から遠く離れていると感じているなら、神様は放蕩息子の父親のように、今も愛の腕を広げて待っておられることを思い出しましょう。神様は私たちを天国に迎えいれてくださるだけでなく、私たち一人一人が真の喜びを感じつつ奉仕できる場所を用意しておられます。神様の特別な召しにあなたの心を開いてみませんか?

実践しましょう:

神様は様々な方法によって愛をお示しになります。たとえば他人を通して、自然を通して、あるいは別の手段を通して、神様はあなたに愛をお示しになるでしょう。神様がユニークな方法で愛をお示しになったときにそれを書きとめ、ヨハネ15:12にあるように2人の友人にその愛をシェアしましょう。神様の愛を見出すこと、そしてその愛で人々に愛を示すユニークな方法を探すことを日課にしてみましょう。

「神は、その大きななだめのそなえもののために、私たちを愛されたのではなく、私たちを愛するために、なだめのそなえものを与えられたのです。キリストは罪に落ちた世界に神の限りない愛を注がれる仲介者でした。『神はキリストによって世を御自分と和解させ』(コリント第2 5:19) とあります。・・・このような愛に比べられるものは何もありません。天の王子となるということです。なんと尊いみ約束でしょう。これは深いめい想に値する主題です。神を愛さなかった人類へのたぐいもない神の愛です。」 『キリストへの道(英文)』 13、15ページ

讃美の報告:

  1. 神様の癒しの力を賛美します。(エリザベスより)
  2. 私たちの祈りに適切なタイミングで答え、奇跡的に食物と経済的援助を与えてくださった神様を賛美します。また私たちを取り巻く問題を解決してくださったことを感謝します。(英国のメンバーより)
  3. 専門家がウィルス拡大を終息させるためのワクチン開発と治療方法を見つけようと熱心に働いています。この取り組みが前進していることで希望が見えてきました。

祈りの課題

  1. 神様の召しに喜んで従っている世界中の人々のためにお祈りしましょう。
  2. オンライン伝道とデジタルプログラムを効果的に利用でき、この働きを通して人々が豊かに祝福されるようにお祈りしましょう。
  3. 神様に従う決心がつかずにためらっている若者のためにお祈りしましょう、彼らがキリストの真実の愛を体験することができ、生涯を通して喜んで主に仕えることができるようにお祈りしましょう。
  4. 集会を行う建物がないために、土地を探している教会のためにお祈りしましょう。伝道活動に参加するために、すべての教会員を目覚めさせてくださるように主にお祈りしましょう。