安息日学校部

第2課 聴覚しょうがい者用 平本 光

2025年第3期「出エジプト記
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第2課  燃える柴(7月12日)  平本 光

 

1.安息日午後  今週のテーマ

[暗唱聖句]

「主はまた言われた、「わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを、つぶさに見、また追い使う者のゆえに彼らの叫ぶのを聞いた。わたしは彼らの苦しみを知っている。 わたしは下って、彼らをエジプトびとの手から救い出し、これをかの地から導き上って、良い広い地、乳と蜜の流れる地……に至らせようとしている」。(出エジプト記 3:7、8口語訳)
 
もし私たちが神の計画に従うなら、ときどき神が私たちの人生を大きく変えることがあります。モーセのように神の計画に従うことが、私たちの人生にも、もっとも良い選択であることを学んでいきましょう。

 

2.日曜日:「燃える柴」

モーセは創世記も神から内容を聞いて書いた人物です。主なる神がモーセにご自分のことを『わたしは、あなたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』(出エジプト記 3:6 口語訳)と言われたとき、モーセは、今、目の前におられる神が、アブラハムやその子孫に将来カナンという土地を与えるという約束をしてくださった神であると知り、モーセは、神にはご自分の民(ユダヤ人)を救う計画があり、モーセもその約束にかかわる(関係ある)ことを理解しました。同じように神の計画に私たちもかかわっています(関係あリます)

 

3.月曜日:主の御使い

聖書の多くの箇所(あちこち)で、「主の御使い」という言葉が、神ご自身を意味する言葉として使われています(創世記22:11,15~18、創世記31:3,11,13、士師記2:1,2、士師記6:11~22、ゼカリヤ3:1,2)。出エジプト記3:2「ときに主の使は、しばの中の炎のうちに彼に現れた。彼が見ると、しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった」の「主の使い」も神ご自身です。またイエスは父なる神の言葉を私たちに伝えてくださる「主の御使い」です。主がモーセに声をかけるということを、モーセは神に自分が選ばれたと理解し、私にできるだろうかと不安に思ったことも聖書は教えています。

 

4.火曜日:主の御名

ヤハウェとは、神がご自分の民(イスラエルの人々)の個人的な神、約束の神であることを示す名前です。また、愛に満ちた、思いやりのある神であり、ご自分の民(イスラエルの人々)が困っているときに助けてくださりまた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ」(創世記17:1 口語訳)とあるように何でもできる神であり、「エロヒーム」(「力ある、強い、すべてにまさる神」)と表現されています。私たちが神の名を知る理由は、信仰を持って神のもとに来るすべての人を神が救ってくださると信じていることを、他の人々に告げることなのです(ヨエル2:32参照)

 

5.水曜日:四つの言い訳

「モーセは言った、『ああ、主よ、どうか、ほかの適当な人をおつかわしください』」(出エジプト記 4:13口語訳)
※1モーセは四つの言い訳をして、神の任務(神から与えられる使命)から逃げようとしました。しかし、神はそのどれに対しても、神がモーセを助けて、できるようにすると約束されています。神は同じように私たちの不安や不可能に(できないと)思うことも、できるように助けてくれることを約束されます。
 
※1モーセは四つの言い訳をして
・わたしは何者でしょう(出エジプト記3:11)
・彼らに、「あなたたちの先祖の神が、わたしをここに遣わされたのです。」と言えば、彼らは、「その名は一体何か。」と問うにちがいありません。彼らに何と答えるべきでしょうか。(出エジプト記3:13)
・それでも彼らは、「主がお前などに現れるはずがない」と言って、信用せず、わたしの言うことを聞かないでしょう。(出エジプト記4:1)
・全くわたしは口が重く、舌の重い者なのです。(出エジプト記4:10)

 

6.木曜日:割礼

「男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう」。(創世記 17:10~11口語訳)
神はモーセに神のために働くよう求めただけではなく、神に従う必要を教えるためにモーセの2番目の子に、割礼をしなかったことで命を取ろうとされました。割礼は、男性の性器の先端の皮を切り取る行為です。この行為は、イスラエル人が神の※2約束を受け入れたことを示すものでした。モーセは神の民の指導者になるように神から選ばれました。だからモーセは、神に従う必要がありました。神に従う姿を見て、他の人々にも神に従うことを教えることができたからです。ガイドでは、モーセの妻チッポラは、モーセの命を救うために、息子に割礼を施し、血まみれの皮をモーセに触れさせています。血まみれの皮の血はイエスの血、イエスの命、イエスの約束を象徴していると教えています。ここから「常に正しいことを行いなさい」という重要(大切)な教訓(教え)を学ぶことができます。
 
※2約束を受け入れたこと:子孫が続くこととカナンのすべての土地をアブラハムと子孫に与える約束に対して受け入れたこと
 
わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。
そして、あなたとあなたの子孫の神となる。わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、永久の所有地として与える。わたしは彼らの神となる。」
神はまた、アブラハムに言われた。「だからあなたも、わたしの契約を守りなさい、あなたも後に続く子孫も。あなたたち、およびあなたの後に続く子孫と、わたしとの間で守るべき契約はこれである。すなわち、あなたたちの男子はすべて、割礼を受ける。(創世記17:7〜10)

 

7.金曜日:さらなる研究

もしモーセが、神からの声に最後まで「できません」と告げたなら、何を失っていたでしょうか。私たちは聖書を通して、モーセが天にあげられたことを知っています。
「すると、見よ、モーセとエリヤが彼らに現れて、イエスと語り合っていた」(マタイによる福音書 17:3口語訳)
できないと言っていたら、天に先に行けなかったかもしれません。神の声に従ったモーセは、聖書と地球上で最も偉大で影響力のある人物の一人となったのです。
 
〈話し合いのための質問〉
・モーセが創世記などの話を神から聞いていたように、私たちが聖書から神の計画を知っていることは、どんな助けになりますか。
・できないと思ったけれど、神の声に従って行動したときに、どんな結果が与えられましたか。