2022年第2期「創世記」
第12課 エジプトの王子、ヨセフ 西村翔
- 今週のポイント
- ヨセフの人生に、大逆転が起こりました。彼が息子たちにつけた名前、「マナセ(意味:悲嘆の記憶を喜びに変えてくださった)」と「エフライム(意味:以前の苦悩は変えられ子孫に恵まれた)」は、彼の気持ちをよく表しています。
- お兄さんたちと再会したヨセフは、彼らを試みます。なんと!お兄さんたちは、かつてのお兄さんたちとは全然違いました。ヨセフが、弟であるベニヤミンをひいきしても妬みませんでした。
- ヨセフは、さらなるテストを与えます。ベニヤミンに盗みの疑いをかけるのです。すると、お兄さんたちは、ベニヤミンをひとり見捨てることをしませんでした。ユダは、自ら代わりに罰を受けようとさえします。以前、ヨセフに対してとった対応とは、大違いでした。お兄さんたちの「心の大逆転(=悔い改め)」が起こっていたのです。
- 以前とは打って変わったお兄さんたちの姿に、ヨセフは感動し、自分の正体を明かします。ヨセフは、お兄さんたちに恨みの感情を持っていないことを伝えます。そして、(お兄さんたちではなく)神様が、家族を救うために自分をエジプトに遣わしたことを告白します。お兄さんたちは家に帰り、ヨセフのことを父ヤコブに伝えると、ヤコブは元気を取り戻しました。大逆転は、ヨセフに関わる全てのことに及んだのです。
- 用語解説
- ユダ:かつて、ヨセフを奴隷として売ることを提案したのはユダでした。しかし、そんな彼が、弟であるベニヤミンの代わりになろうとします。
- 摂理:神様の粋な計らいのこと。ヨセフの人生は、まさに神様の粋な計らいによるものでした。
- ディスカッションのためのテーマ
- 今まで、あなたの人生にどんな大逆転が起こりましたか?
- どのようにしたら、ヨセフのように人を「赦す」ことができるのでしょうか?