安息日学校部

第7課 青年用 平本光

2022年第3期「試練を共にされるキリスト」

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第7課   不滅の希望   平本光

 

  • 今週のポイント
  1. 今週は神のご品性を理解することを通して、試練にあう中でも「希望」を持ち続ける助けがあることについて学びます。
  2. 絵が大きい場合に近くから見ても全体に何が描かれているのかわかりません。すべてを見て理解するには全体が見えるところまで行くか、その絵を描いた人から説明を受けなければわかりません。ハバククは自分の国が滅ぼされるという神の計画を知り、神に忠実な人々を神がなぜ救われないのだろうかと、神に訴えていました。その結果、神はハバククに、神が最後にはバビロンを滅ぼし、再び救うという「希望」を示し、神の計画という大きな絵の全体像を教えられ、ハバククは安心を得たことが教えられています。
  3. 父なる神の考えておられることをすべて私たちは理解できないことをヨブの経験は教えてくれています。ヨブは自分に起こった悲劇の中でも神から離れませんでした。しかし、ヨブ自身に罪がないのに、このような悲劇があるはずがないとヨブの友人たちは、ヨブを責めます。それに対して神は、ヨブや彼の友人の「なぜ」という質問には答えていませんが、神は、ご自身の創造の業を通して神の他と比べようのない偉大さを示されました。この神の示されたことにヨブは心から納得して神に従う気持ちを新たにしています。
  4. マタイの28:20に「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」とあるように、私たちは問題などに直面すると、神が自分のそばを離れてしまったと考えますが、神が私たちから離れたりなさいません。私たちが神を見失っているのです。神が私たちのそば近くにいつもおられることを意識して生きることが大切です。
  5. エレミヤ書29章は私たちに神の内に希望を持つべきである根拠を3つ挙げています。第一に、神は私たちに起こった出来事は偶然や予測できない悪い結果ではないのだから、希望を失わないようにすること。第二に、神は私たちが困難な状況に置かれていても介入して働くことができるのだから希望を失わないようにすること。第三に、神は聖書を通して過去に起こった災いもすべて終わりを与えられているように、私たちの起こる困難も必ず終わらせることができるから希望を失わないようにすることを教えています
  6. 神は私たちに信仰を持って生きていけるように鍛錬されます。パウロはこの鍛錬について、あらゆる種類の試みに遭いながらも彼らが前進できたのは信仰があったからであり、聖書やキリストを信じる多くの人が信じられないような逆境に耐えてきたのだから、私たちもキリストから目を離さないで信仰をもってその生涯を走り切るように教えています。なぜならキリストが私たちの不滅の希望だからです。

 

  • ディスカッションのためのテーマ

①キリストから目が離れないように、気を付けていることはありますか。

②つらいときに祈ることで元気をもらった経験はありますか。