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第13課 イスラエル、エジプトへ 西村 翔
1.安息日午後
創世記は、ヤコブとヨセフが共に暮らした最後の年月までを記録しています。
ヤコブも、ヨセフも、やがて死を迎えますが、希望を持って生き抜きました。
2.日曜日:ヤコブ、ヨセフのもとへ行く
かつてアブラハムが、自分の故郷から約束の地に向かったように、ヤコブはエジプトに向けて旅立ちます。
知らない場所に行くのは不安だったことでしょう。
しかし、「恐れてはならない」(創世記46:3)という神様の言葉がヤコブを励ましたのです。
私が牧師として岡山に赴任する時、とても不安だったことを思い出します。
しかし、聖書の言葉が私を励ましてくれました。
「恐れてはならない」と語ってくださる神様の声を、いつも聞いていたいものです。
エジプトに向かったヤコブの家族は、男女合わせて70人でした。
70という数は、「完全性」を表す言葉であるとともに、創世記10章に登場する諸民族の数にも一致します。
アブラハムの子孫であるヤコブとその家族の物語は、全ての人を救う神様の計画の一部だったのです!
3.月曜日:ヤコブ、エジプトに定住する
ヤコブと家族は、エジプトに到着します。
すると、外国人であり、よそ者であるヤコブが、エジプト王であるファラオを祝福します。
たとえどのような出身、また身分(地位)であっても、神様から選ばれた人は特別な役割を持っています。
私たちは、「選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民」(1ペト2:9)なのです。
4.火曜日:ヤコブ、ヨセフの子らを祝福する
ヤコブは死ぬ直前、ヨセフの息子たちを祝福します。
その時、今までヤコブの人生を導かれた神様のことを思い起こします。
そして同じように、孫たちの生活をも導いてくださることを祈ります。
ヤコブは、やがて神様が子孫たちを約束の地に連れ帰ることを知っていました。
孫たちだけでなく子孫までも神様が導いてくださることは、ヤコブにとって大きな希望でした。
5.水曜日:ヤコブ、息子たちを祝福する
今度は、ヤコブは自分の息子たちを祝福します。
その中でも、ユダに与えた祝福は特別なものです。
ユダは、王の位を意味する「獅子」(創世記49:9)にたとえられています。
やがて、ユダの子孫からダビデ王が生まれ、さらに真の王であるイエス・キリストが現れます。
「王笏はユダから離れず/統治の杖は足の間から離れない。ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う。」(創世記49:10)
イエス・キリストこそが、全ての人の王であるお方です。
6.木曜日:約束の地の希望
ヤコブは死にます。すると、ヨセフの兄たちは、ヨセフが仕返しをするのではないかと恐れます。
しかし、ヨセフは「恐れることはありません」(創世記50:19)と語り、兄たちを安心させます。
兄たちの悪事に関わらず、ヨセフは神様の粋な計らい(人が喜びそうなことをそっとすること)によって、幸せになりました。
神様は悪をも「善に変え」る(創世記50:20)ことのできるお方です。
さらに、ヨセフは死ぬ直前に、約束の地について語ります。
神様は、必ず私たちを約束の地に導いてくださる素晴らしいお方です。
7.金曜日:さらなる研究
「ヨセフの生涯はキリストの生涯を代表している。」(『人類のあけぼの』上巻271ページ)
イエス様の人生は、ヨセフの人生によく似ています。イエス様は人々からねたまれ、何も悪いことをしていないのに罪に定められました。
しかし、ヨセフが兄たちにしたように、イエス様は罪人たちを赦すお方です。
イエス様のもとに来て、罪を告白する人は皆、赦されます。
★毎日の生活の中で恐れることや不安になることがあります。どこに希望がありますか?