CTF(クリスチャン・テレフォン・フレンド)は、傾聴ボランティアによる匿名電話サービスです。1997年1月に活動が開始されて以来、四半世紀を超えて電話による傾聴活動が続けられてきました。
電話の内容は多岐にわたります。家族間の問題、親子、夫婦間のわだかまり、DV、虐待、自殺未遂、職場やご近所の方との人間関係など。また、コロナ禍の影響もあるのか、孤独感を抱く方が増えているのを感じています。
そうした方々の心の思いを聴くことを通して、電話の掛け手の方々の心が整理され、ご自身の力で歩き出すサポートができたらと願っております。
傾聴ボランティアになるためには、1年間で12回の養成講座を受講し、トレーニングを積みます。これまで延べ60名ほどのアドベンチストの教会員の方々がCTFボランティアとして参加してこられました。
1年間の養成講座では、技術的なことや基礎的な知識を、講師の先生方の研究や体験の中から惜しみなくご提供いただき、電話のやりとりのロールプレイなど有意義な学びをすることができます。
けれども、学びはそこで終わりではなく、月に一度、よりよい活動のためにスーパーヴァイザーをお招きして学んでいます。
新約聖書ヤコブの手紙1章19節に、「人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである」とありますが、傾聴について学ばせていただき、電話のボランティアの時ばかりでなく、暮らしの中で、家族や友人に対して、また教会で、よく聴ける人になりたいとますます思うようになりました。
傾聴とは字のごとく、耳を傾けて聴くことですが、最高のお手本はイエス様です。さまざまな場面でキリストは人々に優しく問いかけ、耳を傾けて聴いてくださいます。
マルコによる福音書10章46節には、バルテマイという目の不自由な男性のお話があります。
バルテマイがキリストの噂を聞きつけて、大声で叫んでイエス様を呼び求めます。連れてこられたバルテマイにイエス様がかけた言葉は、「何をしてほしいのか」でした。バルテマイは、「目が見えるようになることです」と答えます。
イエス様はもちろんバルテマイの必要をご存知でした。けれども、あえて尋ねることにより、苦難の中にある人が思いを吐き出す機会を与え、心の奥深くを探り、しっかりと向き合ってくださったのです。
キリストは、「主よ。あなたはわたしの心の奥底まで探り、どんなささいなことも見のがされません」(詩篇139篇1節)とあるような関わりを持ってくださいます。
CTFの電話を受ける部屋に入る時、何か神聖なものを感じます。電話を受けるのは私ですが、掛け手と私の間に神様のご介在があるのです。また、掛け手の方の心と向き合いながら、私自身の心も掘り下げられていくのを感じる時があります。
思い込みや先入観で相手を見ている自分の高慢さに気づかされたり、「こうでなければならない」と思う自分の頑迷さを反省させられたりしながら自分自身と向き合う貴重な時間ともなっています。
あなたも養成講座を受講し、イエス様の弟子としてご一緒に電話傾聴ボランティアの働きをなさいませんか。
養成講座
【期間】2023年4月~2024年3月(各月第4金曜日12回)
【講師】上田健(三育福祉会理事長)、永田英子(東京衛生アドベンチスト病院牧師部長)、宮本智子(公認心理師)
【会場】原宿クリスチャンセンター(セブンスデー・アドベンチスト東京中央教会1階)
❖1年間 月1 回の養成講座に出席できる方
❖ 心身ともに健康で年齢22 歳以上の方
❖ 講座修了後、CTF の活動に理解を持ちCTF ボランティアとして活動する方
締め切りは、2023年4月21日です。
≪申込先・説明会会場≫
原宿クリスチャンセンター
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前1-11-1
電話03-3423-2501
JR山手線「原宿」駅 東口より 徒歩6分
地下鉄「明治神宮前」駅 5番出口より 徒歩2分