守ってくださる神様
ある日、デクスターが店で支払いをしようとしたとき、財布がポケットにないことに気づきました。彼が歩いてきた道をたどって自分の車に戻ると、2人の男が道端に座っていました。一人は品のある紳士風で、もう一人は「強面」の風貌でした。車の近くに行くと、その二人が激しい口論をしていました。怒っていたのは「強面」の方で、彼は紳士に向かって、「財布を拾ったのに、落とした人を追いかけて返さなかったのはどうしてだ?」と強い口調で問い詰めていました。紳士が「どうしてお前が気にするんだ?」と言い返すと、強面の男は、「彼は俺の兄弟だ。俺がここにいるのに、兄弟の財布を取るなんて許さん」と言いました。その言葉を聞いたデクスターは勇気を出して、「彼の言う通りだ。私の財布を返してくれ」と言いました。紳士は渋々、財布を返してくれて、中身も無事だったのです。デクスターは店に戻り、品物の支払いを済ませた後、「強面の兄弟」に謝礼を渡しました。詩編の著者はこう問いかけています。「主はわたしに報いてくださった。わたしはどのように答えようか」(詩編116:12)。什一と献金をお返しする時、神様が独り子イエス・キリストを与えてくださったことを思い返しましょう。神様に愛の応答ができますように。