真の献身
「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい」(マタイによる福音書 19章21 節)
これは、永遠の命を得るためになにをすべきかを知りたがっていた金持ちの青年に対するキリストの答えでした。さて、イエスさまはこの青年になにを求められたのでしょうか?イエスさまはすべてを求めました。興味深いのは、その青年が「たくさんの財産を持っていた」ために、「悲しみながら立ち去った」とき、イエスさまは「おい、戻ってきなさい!落ち着きなさい。私は喩えを話していたのだ。什一と献金を持ってくれば、それで良いのだ」とは言いませんでした。この青年の人生において、お金が神になっていたのです。
「私に従いなさい」との、イエスさまの言葉に、私たちはどのように答えるでしょうか。
「成功の瞬間に、すなわち、網が魚でいっぱいになり、これまで通りの生活をつづけたいという気持が最も強かった時に、イエスは、海辺で、弟子たちに福音の働きのために一切を捨てるように求められた。同じように1人1人の魂は、この世の幸福を望む心と、キリストとのまじわりを望む心と、そのどちらが最も強いかを試みられるのである」。(『希望への光』805項)
什一と献金をお返しする今、すべてを神様に委ねる信仰を祈り求めたいと思います。
*聖句は©️日本聖書協会