スチュワードシップ部

献金の勧め2022/05/28

特別なオレンジの木

アンジェロ・ドナルド牧師が什一のことを学んだのは、教会の聖書研究ではなく、家庭においてでした。1977年当時、アンジェロの父親はアンゴラの首都ルアンダから1,580キロ離れた、コンゴとの国境の町、ルアウでアドベンチストの牧師をしていました。当時、子どもだったアンジェロは、家の周りにあった10本のオレンジの木のことをよく覚えています。
アンジェロの7人の兄弟姉妹は、その10本のオレンジの木のうち、9本からは自由にオレンジを取って食べましたが、一番よく実をつける10番目の木には触れてはいけませんでした。父がその木から採れた実はすべて、什一として教会に持って行くことにしていたからです。
時々アンジェロの父は、オレンジ泥棒から実を守るために木の近くに身を隠して、夜中寝ずに番をすることさえありました。忠実に什一を献げる父親の模範は、アンジェロと兄弟姉妹たちの霊的な選択に大きな影響を及ぼしたのです。
聖書は「われわれのすべての恩恵の与えぬしであられる神が、そのすべてについて、〔1〕請求権を持っておられるということ、〔2〕われわれはこの請求権を第一に考慮にいれねばならないということ、そしてまた、〔3〕この請求権を尊重する者には、特別な祝福が伴うことを教えてい」ます。『祝福に満ちた生活』pp.75)

*聖句は©️日本聖書協会