スチュワードシップ実践編
5つのT
①Time:時間の管理
神様が全人類に平等に与えた重要な資源のひとつは、時間です。忠実な管理者は、与えられた時間を有効に使わなければなりません。
「時と機会はだれにも臨むが、人間がその時を知らないだけだ。」
(コヘレトの言葉9:11,12)
サタンは残された時のことをよく知っている!
「悪魔は怒りに燃えて、お前たちのところへ降って行った。残された時が少ないのを知ったからである。」(ヨハネの黙示録12:1)
私たちは残された「時」をどのように管理したらよいのでしょうか。
私たちは、備えの時が少ないことを感じているでしょうか?
パウロは何度も時を大切に管理することを伝えています。
「愚かな者としてではなく、賢い者として、細かく気を配って歩みなさい。時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。」(エフェソの信徒への手紙5:15,16)
「時をよく用い、外部の人に対して賢くふるまいなさい。」(コロサイの信徒への手紙4:5)
教会で、小グループで、もしくは個人的に考えましょう。
②時間の管理が難しくなる要因(原因)はありますか?何か解決策はあるでしょうか?
③聖書の、「時をよく用いる」とは、どのような生き方なのでしょうか?
②Temple:体・健康の管理
神様の被造物である私たちは、自分の身体の管理人なのです。私たちは自分の身体を、主に喜ばれるように管理し、活動するように求められています。
「こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。」
(ローマの信徒への手紙12:1)
聖霊の宿る神殿を管理する
「知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。」 (1コリントの信徒への手紙6:19,20)
全て神様の栄光のために!
「だから、あなたがたは食べるにしろ飲むにしろ、何をするにしても、すべて神の栄光を現すためにしなさい。」(1コリントの信徒への手紙10:31)
教会で、小グループで、もしくは個人的に考えましょう。
②神様の宮(身体)と知っていながら、大切に扱わなかった経験はありますか?
③神様が「喜ばれる」宮(身体)の管理には、どのようなものがあるでしょうか?
③Talents:才能の管理
神様は一人ひとりに特別な適性を備えて創造されました。これらの特別な適性は才能と呼ばれます。さらに、私たちがイエスを信じるようになると、聖霊は私たちに御霊の賜物を授けてくださるのです。(1コリント信徒への手紙12:4~13、ローマの信徒への手紙12:6~8)
「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者(Steward)として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。」(1ペトロの手紙4:10)
「タラントン」のたとえ話から、私たちに与えられている才能(賜物)をどのように管理するかを考えましょう。(マタイによる福音書25:14~30)
神様は私たちを通して計画を達成されます!
「あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。」(1テモテへの手紙4:14)
神様があなたを用いて福音を伝えたいと願っておられることを忘れないようにしましょう。
教会で、小グループで、もしくは個人的に考えましょう。
②あなたの才能を用いて、どのように神様に栄光を帰することができるでしょうか?
③自分では気づいていない神様からの才能はないでしょうか?ぜひ、隣人が授かっている才能を伝えてください。「あなたには、イラストの才能があるね!」、「あなたには、平安な雰囲気を創り出す才能がありますよ。」、「あなたには、小さな子供と遊ぶ才能がありますね。」など
④Treasures:富の管理
私たちの物質的な豊かさは、神様からの恵みであり祝福のおかげです。私たちは、神様が私たちに託された宝の管理人にすぎないことを忘れてはなりません。したがって、神様が私たちを祝福してくださったなら、私たちは神様にふさわしいものをお返しするのです。
什分の一と献金を忠実に主に返すことによって、私たちは神様から与えられている富を忠実に
管理する生き方を選んでいるのです。
「十分の一の献げ物をすべて倉に運び、わたしの家に食物があるようにせよ。これによって、 わたしを試してみよと万軍の主は言われる。必ず、わたしはあなたたちのために天の窓を開き、祝福を限りなく注ぐであろう。」(マラキ書3章10節)
天に富を積む生き方
「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイによる福音書6章20、21節)
教会で、小グループで、もしくは個人的に考えましょう
②どうすれば、心から、喜んで、そして感謝を持って神様にお献げすることができるのでしょうか?
③献身の生き方:「自分自身を神様に献げる」とは、どのような生き方なのでしょうか?
⑤Testimony:証・福音の管理
忠実な管理者に神様が求めていることの一つに、他の人々に福音を伝えること、証しすることが含まれています。神様は、御自分の子供たちが、自分の人生における福音のすばらしさを、彼らが接する人々に常に語ることを期待しておられるのです。
「心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。」(ペテロ第一 3章15節)。
私たちが贖い主について証しすることで、福音の力がこの世に現実のものとなり、人々がキリストを受け入れやすくなるのです。
恐れずに語る管理者へ
神様が私たちに与えてくださった恵みや祝福を最後に誰かに話したのはいつですか?
主のいつくしみを証しすることを恐れたり、恥じたりしていないでしょうか。
パウロは証しする重要性を聖書で語っています。
「だから、わたしたちの主を証しすることも、わたしが主の囚人であることも恥じてはなりません。むしろ、神の力に支えられて、福音のためにわたしと共に苦しみを忍んでください。」
(2テモテへの手紙1章8節)
教会で、小グループで、もしくは個人的に考えましょう。
②神様を証しすること(福音を伝えること)によって、あなた自身は何か変わりますか?
③恐れずに語る管理者になるためには何が必要でしょうか? 恐れずに語る管理者の特徴はなんでしょうか?
まとめ
5つの「T」が管理者の務めの全てではありませんが、ぜひ日々の生活の中で「管理者」としての生き方を実践したいと思います。
私たちは、終わりの時代に生きています。
イエス・キリストの再臨を待ち望む者として、最後まで神様を第一とする忠実な管理者として生きていきましょう。
「こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者(Steward)と考えるべきです。 この場合、管理者(Steward)に要求されるのは忠実であることです。」(1コリント信徒への手紙4章1、2節)
*聖句は©️日本聖書協会