安息日学校部

20240213安河内アキラ解説

2024年第2期「大争闘」

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第13課   神の愛の勝利 6月29日

 

暗唱聖句:そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである 。」 黙示録21:3、4

                                           

今週の聖句:黙示録22:11、12、エレミヤ30:5~7、詩編91:1~11、エレミヤ25:33、 黙示録21:2、黙示録20:11~15

                                           

今週の研究:今期最後の研究では、宇宙史の中で最も刺激的な時期におけるキリストの揺るぎない愛と、善と悪の大争闘におけるキリストの完全な勝利を見ていきます。 黙示録は、きょう、あした、そして永遠の希望を私たちに与えてくれます。

                                          

火曜日:ここで預言者たちは、キリストの再臨の際の悲惨な破壊と、この1000年の間、地上に生き残っている人がいないことを強調しています。サタンと悪天使たちは、反逆によって引き起こされた大混乱を見つめるために残され、宇宙全体が、罪の報酬は死であることを改めて認識します。神は、罪が二度と生じないように、この問題を扱われます(ナホ1:9)。おもに三つの方法によってです。 第一に、神は全人類を救うための無限の愛、情熱的な願い、絶え間ない努力を示し、第二に、ご自身の正義と公正を明らかにし、第三に、罪と反逆の最終的な結果を宇宙にお見せになります。

                                           

水曜日:この千年期の間、義人たちは、神が罪の問題にどう対処されたかということの中に、神の正義と愛を直接目にする機会を得るでしょう。多くのことについて、神に尋ねたい質問を持っていない人がいるでしょうか。この天での千年期の間に、救われた人たちはそれらの質問をすることができます。愛する人や親 しい友人が天国にいない場合、救われた人は神の決定をより深く理解する機会を得ます。新しい仕方で、かつてないほど説得力のある形で、救われた者たちは、これまで生きてきたすべての人を救おうとされた神の力強い試みを理解するでしょう。彼らは、失われた人はみな、キリストを個人的に拒否したために 天国を逃したことに改めて気づくでしょう。千年期の終わりに初めて、神は失われた者たちに最終的な裁き、永遠の滅びである第二の死を下されます。

                                           

木曜日:サタンと悪天使たちは火の池で滅ぼされ、罪と罪人は焼き尽くされます。黙示録20:9によると、彼らは食い荒らされ、永遠に苦しめられることはありません。次の節では、「世々限りなく」という表現が使われています。文脈にもよりますが、この言葉は、常に「終わりがない」という意味ではなく、何かが 完全に達成されるまでという意味です(出21:6、サム上1:22、28、ユダ7、Ⅱペ ト2:4~6参照)。失われた者にとって、彼らを滅ぼす行為ではなく、彼らの滅びそのものに「終わりがない」のです。神は永遠の拷問者ではありません。

                                           

今期は善と悪との大争闘について学びました。悪の力が、まことの神さまではないものを人間が選ぶように、様々な方法を取って働いていることを、それぞれの時代を見ながら学びました。悪魔は、静かに教会の中に、人間の理性で理解できるような教えを繰り入れていったのです。それが死んだらすぐに天国へ移される、日曜日礼拝などの教えなのです。

けれども、この戦いが終わる時が来ると約束されています。最後は神さまの愛が勝利するのです。神さまと悪魔との力の差は歴然としています。神さまが再臨の時に、救われた人たちを天国へ迎え入れた後、この地上を滅ぼして悪魔を幽閉するのです。

そして千年の間が、救われた者たちがさばきを行うと書かれています。(黙示録20:4参照)再臨で、さばきが行われていますが、天国でわたしたちは何をするのでしょう。水曜日の引用文に詳しく書かれています。天国に入ったら、三つの「なぜ」があると言われています。①なぜあの人がいる? ②なぜあの人がいない? ③なぜわたしがいる? これらの問いに神さまが答えてくださいます。神さまの招きに従うことを選ぶのは、その人しかできないことです。そしてその選びが、どのようにされたのかは本人と神さましかわからないのです。神さまは、わたしたちのなぜに答えてくださるのです。

また多くのキリスト教会は再臨の前に千年期があると考えています。これも悪魔による誤謬ですが、再臨はずっと先にあるものと誤解させる考えです。

善と悪との戦いについて学んで来ましたが、この戦いは天においてだけではなく、わたしたちの心の中でもされているのです。わたしたちがすることは、どちらを選ぶか、どちらの言葉に信頼するかなのです。日ごとの選択が天国への道へ続いていることを覚えてください。