安息日学校部

20240209安河内アキラ解説

2024年第2期「大争闘」

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第9課   神の統治の基礎 6月1日

 

暗唱聖句:竜は女に対して激しく怒り、その子孫の残りの者たち、すなわち、神の掟を守り、イエスの証しを守りとおしている者たちと戦おうとして出て行った。 黙示録 12:17

                                           

今週の聖句:黙示録 14:6~12、コヘレト 12:13、14、箴言 28:9、ダニエル 7:25

                                           

今週の研究:今週の研究の目的は、聖所、神の律法、安息日と、獣の刻印をめぐるやがて訪れる危機とのつながりを示すことです。また、終末の世代と安息日との関連性についても探っていきます。

                                           

日曜日:初期のアドベンチストの信者は、聖所に関する聖書の教えを研究するうちに、神の律法とその中心にある安息日の重要性に気づきました。彼らは、神の律法が天の聖所にある契約の箱の中に見えるのであれば、それが十字架で廃止されたはずはないと考えたのです。

                                           

月曜日:神の律法が、神の品性の写しであり、御座の基であり、人類の道徳的基盤であるため、サタンはそれを嫌います。「地上の聖所が、天の聖所の象徴であり、ひな型であるならば、地上の箱の中の律法は、天の箱の中の律法の正確な写しであるということは、だれの目にも明白なことであった。そして、天の聖所に関する真理を信じることは、神の律法の要求を認め、第四条の安息日の義務を認めることを必然的に伴う、ということも明白である。ここに、天の聖所におけるキリストの奉仕を明らかにする、調和のとれた聖書解釈法に対して ……反対が起こる原因があった」(『希望への光』1805ページ、『各時代の大争闘』 第25章)

                                           

火曜日:私たちがここにいるのは、イエスが私たちを創造されたからです。そして、イエスが私たちの礼拝を受けるにふさわしいのは、彼が私たちを創造しただけでなく、私たちを贖ってもくださったからです。創造と贖いは、あらゆる真の礼拝の中心にあります。したがって、安息日は、救済計画を理解するうえで欠かせません。安息日は、創造主の配慮と贖い主の愛について語っています。

安息日は、私たちが創造主の目的から離れてしまったときに、私たちを見捨てられないほど愛された主を示しています。安息日は、主のうちに私たちが憩うことの永遠の象徴であり、創造者に対する忠誠の特別なしるしです(エゼ 20:12、20)。

この世に対する神の終末時代のメッセージである黙示録14章は、安息日ごとに神の愛と配慮の中で休息するよう、人々に呼びかけています。それは、私たちを創造された方を心に留め、栄光を帰すよう、私たちに呼びかけているのです。安息日を守ることは、エデンの完全さと、やがて訪れる新しい天と地の栄光を結びつけてもいます。安息日は、いつの日かエデンの輝きが回復されることを私たちに思い出させてくれます。

                                           

木曜日:神は、世界史上最大の反対と最も激しい迫害に直面しても神に忠実な終末時代の民をお持ちになります。キリストの義の賜物によって、彼らは恵みに満ちた従順な生活を送るでしょう。創造主を礼拝することは、獣を礼拝することとは正反対であり、神の戒めを守ることであらわされます。キリストへの忠誠 か、獣の力への忠誠かをめぐるこの最終的な争いは礼拝を中心としており、この善と悪の大争闘の中心は安息日です。

救い主に献身的に従うこれらの人々は、イエス「に対する」信仰を持つだけでなく、イエス「の」信仰をも持つでしょう。イエスの信仰は、陰府のあらゆる悪魔や地上のあらゆる試練が揺さぶることのできないほど、非常に深く、信頼に満ちた献身的信仰です。それは、見えないときに信頼し、理由がわからないときに信じ、理解できないときに希望を抱く信仰です。この「イエスの信仰」は、私たちが信仰によって受け取る賜物そのものです。それによって、私たちは今後の危機を乗り越えることができるでしょう。最後の危機が訪れ、私たちが経済的ボイコット、迫害、投獄、そして死にさえ直面するとき、イエスの信仰は、イエスが戻られるまで、私たちが地球の最後の時代を乗り越えられるようにしてくれます。

                                           

アドベンチストの先輩たちは、天の聖所の真理を、みことばの中かから見つけました。日曜日と月曜日の引用文を読んでください。天の聖所の中心には契約の箱があり、神さまのご品性の顕れである十戒の石の板が入っているのです。これは終わりの時代にあっても全宇宙の掟なのです。

今週の暗唱聖句で、サタンが終わりの時代に最後の残りの民との戦いに出て行く場面が書かれています。残りの民の特徴は、神の掟を守っているとありますが、わたしたちは人間の力では完全に守ることはできませんが、掟のすべてに従おうとしているので良いでしょう。もう一つ、イエスのあかしを持っているとあります。イエスのあかしとは何でしょうか。黙示録19:10に、イエスのあかしは「預言の霊」と書かれています。わたしたちの教会には、ホワイト夫人が与えられています。

今週の後半には、獣の刻印について書かれています。わたしたちは印が表す意味はわかると思います。印を押したものは、自分の所有物であるというしるしです。けれども悪魔が、これはわたしの仲間だと勝手に印を押すのではありません。わたしたちは自分で神さまを信じるか、獣の言葉や組織を信じるか、それを選んだ結果として獣に従うことになり、最後に獣の刻印が押されるのです。

わたしたちは、アドベンチスト教会が残りの教会であると信じており、そしてこの終わりの時代に託されたメッセージを伝えることが使命であると信じています。けれどもアドベンチスト教会に属しているから救われるではありません。大切なのは、神さまに従って生きることをあなたが選ぶことです。木曜日の引用文の後半で「イエスの信仰」を持つことが勧められています。神さまとこのような関係を築くこと、これが終わりの時代への備えとなるのです。