安息日学校部

2023031安河内アキラ解説

2022年第4期「永遠の命」

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     第1課   私たちに対する神の宣教(その1)   10月7日

 

暗唱聖句 :主なる神はアダムを呼ばれた。「どこにいるのか。」 創世記 3:9

今週の聖句:創世記 3:9~15、創世記 28:15、出エジプト記 29:43、45、マタイ 1:18~23、 ヨハネ 1:14~18、ヨハネ 3:16、ヨハネ 14:1~3

                                                                

今週の研究:私たちは聖書の中に、意図的に手を差し伸べ、ご自分の子らと共にいたいと願われる神の姿を見ます。人類を創造された当初から、神はアダムやエバとの間に関係を築かれました。罪が入り込んだあとも、神の宣教は続きますが、今度は、神と人類との関係を再構築されるのです。最終的に、神の宣教は成し遂げられます(黙21、22章)。ですから、私たちは永遠の福音を世界に宣べ伝える働きに励まなければなりません(同14:6、7)。

こういうわけで、あらゆる宣教の働きは、創造主との関係と、神の宣教に関する性質と特徴を適切に理解することに基づかなければなりません。しかし、「神の宣教」を理解する前に、「宣教の神」を理解することが不可欠です。

 

                                                                

はじめに:今期の『聖書研究ガイド』は、外に出て、具体的に何かをすることに注意を向けるように意図されています。私たちは、多くのすばらしい聖書の物語を研究し、ワクワクするような体験やたとえ話を読みます。私たちの隣人(特に、キリスト教の背景を持たない人たち)に手を差し伸べるために役立つ資料についても学びます。しかし、それらは、私たちに説明し、私たちを動機づけるための方法にすぎません。各課の真の焦点、真の関心は、毎週木曜日に共有されるもの─外に出て、実際に何かをすることへの挑戦です。

                                                                

日曜日:神は私たちをご自分にかたどって創造されました。私たちに完全な世界を与え、私たちが神との完全なつながりの中で、つまり、神の最も貴重な属性である愛を中心とした関係の中で生きることを目的とされました。しかし、愛が本物であるために、神は私たちにもう一つの貴重な贈り物、自由意志を与えてく ださいました。もちろん、神はアダムとエバに、不従順の危険性とその致命的 な結果を明確に示されました(創2:16、17)。これに対してサタンは、エバが善 悪の知識の木の実を食べても、何の悪い結果をもたらさないと欺きました。それどころか、「神のように善悪を知るものとなる」(創3:5)と主張しました。残念ながら、エバは食べることを選び、その実をアダムに与え、アダムも同じ選択をしました。こうして完璧な被造物が、罪によって汚されました。

その瞬間、新しく創造された地球に対する神の当初の計画と目的が変更されました。「天地創造の前」(エフェ 1:4)から計画されていた救済の使命が、今や実行されなければならなくなりました。

 

                                                                

水曜日:キリストの死は、和解の過程の一部であって、その終わりではありません。復活を通して、イエスは死に打ち勝ち、「天と地の一切の権能」(マタ28:18) を受けられました。この事実に基づいて、イエスはご自分に従うすべての人に、世界中で弟子をつくるように命じられました。そして、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(同28:20、強調著者)というすばらしい約束をしてくださいました。

 

                                                                

木曜日:ここに、贖罪の最も美しい描写があります。宣教の神は、自分の子らと永遠に共にいたいという願いを最終的に成就されるのです。このような現実に立ち会えることは、なんとすばらしい特権でしょう。

今期、あなたは週ごとの「チャレンジ」を通して、神の宣教に意図的に関わるように招かれます。これは、あなたの人生の中で宣教の神が働かれるのを見、経験する機会となるでしょう。この機会を個人的な内省のために活用し、学んだことを毎週クラスで共有できるように準備してください。さらに、「チャレンジ・アップ」は、神の宣教への関与を高めるようあなたを励ますでしょう。

 

                                                                

今期は宣教について学びます。今週と来週は宣教をするように命じている神さまの想いについて学びます。今週の暗唱聖句は、アダムとエバがエデンの園で、罪を犯した直後に神さまが二人に呼び掛けている場面です。二人は罪を犯したために、神さまの前に出ることができず隠れました。神さまは彼らを即断して罰することもできたでしょう。けれども彼らに声をかけられ、子どもとしてともにいたいと願われている愛の神さまの姿が書かれています。

神さまはわたしたちを救われただけでなく、すべての人を天国へ招き入れたいと願っています。そのためにわたしたちを召してくださっています。

伝道というと、とてもわたしにはできないと思われがちですが、大切なことは人生の方向を変えることなのです。自分のことだけに生きるのではなく、まわりに困っている人がいたら、助けることができるだろうかと、自分の生き方のベクトルを変えることなのです。その小さな積み重ねが、信頼や友情を生み出し、そしてみことばがあなたを通して伝えられます。

今期の学びは、毎週木曜日にわたしたちにチャレンジを投げかけられます。その中であなたができることを始めてみてください。その一歩があなたの道を開いて行きます。