第3課 永遠の福音 4月15日
暗唱聖句:わたしはまた、別の天使が空高く飛ぶのを見た。この天使は、地上に住む人々、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせるために、永遠の福音を携えて来(た)。 黙示録 14:6
今週の聖句:黙示録 14:6~12、1 コリント 15:1~4、ローマ 3:24~26、1 ペトロ 1:18~20、 マタイ 28:19、20、使徒言行録 1:8
今週の研究:私たちのユニークな預言的アイデンティティーは、黙示録14:6~12に要約されており、福音を世界に宣べ伝えたいという情熱は、ここにあるのです。
今週から黙示録14:6~12を詳しく学び始めます。神が私たちの心に語られるのを聞くとき、恵みの目を通してこのメッセージを学ぶことができるでしょう。
月曜日:黙示録14:6の三天使のメッセージが、「永遠の」福音で始まることに注目してください。もし私たちが福音を真に理解しなければ、三天使のメッセージの重要なポイントを見逃すことになるでしょう。福音を理解しなければ、神の裁きの時のメッセージ、バビロンの倒壊、獣の刻印を完全に理解することはできません。
福音とは、私たちの罪のためのキリストの死、栄光の復活、そして私たちへ の変わらない愛と関与という信じられないほどの良き知らせです。キリストの流された血と復活を信じる信仰によって、私たちは罪の刑罰と力から解放され ます。キリストによって捕らえられたパウロの教えと説教はキリスト中心になりました。十字架のキリストが、彼を過去の負い目と罪悪感から救い出しました。復活のキリストが、彼に今を生きる力を与え、再臨のキリストが、彼に未来の希望を与えました。
ローマの信徒への手紙の聖句にある次の四つのポイントに注目してください。
1.私たちは恵みによって無償で義とされること
2.恵みは神の義の宣言であること
3.恵みは信仰によってイエスを受け入れる者たちを義とすること
4.神の愛は、私たちがまだ罪人であったときに示されたこと
キリストの恵みは、功績によらず、受けるに値しないものに与えられ、労せずして得られるものです。イエスは、失われた罪人が受けるべき苦悩と苦痛を伴う死を経験されました。罪に対する神の怒り、裁きを経験されたのです。私たちが受け入れられるためにイエスは拒まれました。私たちの死を引き受けてくださったおかげで、私たちはイエスの命を生きることができるようになりました。
火曜日:黙示録14:6の「永遠の福音」という表現は、過去、現在、未来について語っています。神が人類に道徳的な選択をする能力を与えられたとき、神は彼らが誤った選択をすることを予期しておられました。被造物が選択の能力を持つことは、神の愛のご性質に逆らう能力を持つことでもありました。この現実を回避する唯一の方法は、何らかの神聖な宇宙的計画によって制御され、操作されるロボットのような存在を創造することでしょう。忠誠を強いることは神のご性質に反します。愛は選択を求め、ひとたび選択の力が与えられたなら、そこには誤った選択をする可能性があります。ですから、救いの計画は、私たちの最初の両親がエデンで反逆する前に、神の御心の中にすでに立てられていたのです。
「われわれをあがなう計画は、あとで考え出されたもの、すなわちアダムの堕落後に定められた計画ではなかった。それは、『長き世々にわたって、かくされていた奥義』のあらわれであった(ローマ16:25)。それは永遠の昔から神の統治の根本となってきた原則のあらわれであった」(『希望の光』676ページ、『各時代の希望』上巻5ページ)。
「永遠の福音」は過去と現在について語っているだけでなく、希望に満ちた未来の基礎となるものです。福音は、私たちと永遠に共にいたいと御心を痛められているお方と、永遠に生きることについて語っています。
木曜日:初期のアドベンチストたちは、聖書を深く研究することによって、三天使のメッセージの重要性をますます理解するようになりました。彼らは、神がこの時代の人々のために特別に用意されたメッセージ、つまり、キリストの再臨に備えさせるために、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせねばならない、差し迫った終わりの時のメッセージを持っておられることを理解しました。三天使のメッセージは、当初からアドベンチスト宣教の動機とされ てきました。
永遠の福音宣教は、地理的な境界を越え、最果ての地へも進みます。あらゆる言語、文化の人々に届けられ、最終的には、全世界に影響を与えることになります。私たちのメッセージが、国連の認定する世界235か国のうち、210か国以上に届けられた事実を知ることは、なんとすばらしいことでしょう。
第一課の解説で、三天使の使命を持っているだけでは意味が無い、これを伝えることがわたしたち伝えらえた者の使命と書きました。木曜日の引用文にありますが、その使命を携えて全世界へ福音は伝えられ、わたしたちのところへも届いたのです。
この使命は裁きの時がやって来ることを伝えています。けれどもさばきを行なうのは神さまなのです。わたしたちができることは、備えなければなりません。それは「福音を信じる」ことです。その福音について、今週の暗唱聖句では「永遠の福音」と述べています。火曜日の引用文に書かれていますが、神さまは人類を救うための計画を、天地創造の前に準備されていました。そして今日までこの約束は続いているのです。この福音は、時代の変遷によって変わるものではなく、神さまの愛の顕れであって永遠に続くものなのです。
月曜日の引用文には、パウロが教えている福音についてわかりやすく明示されています。「キリストの恵みは、功績によらず、受けるに値しないものに与えられ、労せずして得られるものです。」と書かれています。だからこそ福音なのです。こんな良い話があるでしょうか?ほんとうによい話しだったら、それをあなたは他の人に伝えませんか!そのためにも今期は三天使の使命をしっかりと学んで行きましょう。