安息日学校部

20230201安河内アキラ解説

2022年第4期「永遠の命」

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第1   イエスは勝利しサタンは敗北する   4月1日

 

暗唱聖句:竜は女に対して激しく怒り、その子孫の残りの者たち、すなわち、神の掟を守り、イエスの証しを守りとおしている者たちと戦おうとして出て行った。黙示録 12:17

                                                                 

今週の聖句:黙示録 12 章、エフェソ 5:25~27、32、フィリピ 3:9、ダニエル 7:25、 イザヤ 14:12~14、黙示録 13:14~17

                                                                 

今週の研究:しかし感謝すべきことに、たとえ私たちが数で劣っていても、(人間的に)状況は不利なように見えても、また、サタンの攻撃は無敵なように見えても、イエスを通して私たちは最終的に勝利します。聖書の最後の書であるヨハネの黙示録のテーマは、イエスは勝利しサタンは敗北することです。この戦いの中心 は、今週私たちが学ぶ黙示録12章に要約されています。この学びは、黙示録14章と三天使のメッセージを理解するための良い備えとなるでしょう。

                                                                 

はじめに:これらの出来事がすべて、1844年に起こったのは偶然でしょうか。そう考えるべきではないでしょう。

マルクス、ニーチェ、ダーウィン─この3人は、人類に取り返しのつかない損害を与えた影響力のある人物です。しかし、これらすべての誤りの中で、神はこの世界をご自分の真理の証人がいないままにさせておくことはありませんでした。だからこそ、これらの破滅をもたらす思想の中にあって、やがてセブンスデー・アドベンチスト教会へと発展し、神の終わりの日の真実、すなわち、三天使のメッセージを世界に宣べ伝える運動を起こされました。そのメッセージの中心は、欺かれた3人の人間が広めた誤りと誤解に反論するものです。

三天使のメッセージは、ある意味、セブンスデー・アドベンチスト教会に与えられた前進せよとの命令です。そのメッセージの中心は福音です。福音は純粋で単純なものですが、「授かった真理」(2ペト1:12)として聖書の中で明らかにされています。

そして、この三天使のメッセージが、今期の私たちの学びのテーマなのです。

                                                                 

日曜日:この大争闘において中立は決してなかったように(ルカ11:23参照)、地上の最後の闘いにおいても中立はありません。すべての天使がイエスの側かルシファーの側かを選んだように、全人類は終わりの時に、最後の、かつ取り消す ことのできない選択に迫られます。だれが私たちの忠誠、礼拝、服従を受けられるのでしょうか。このことは常に人類にとって争点であったし、これからも変わりません。地上の歴史の最後の危機において、より顕著になるでしょう。

しかしここに、信じられないほどの良い知らせがあります。黙示録12章は、この戦いにおけるキリストの勝利を描いています。私たちが皆、自由意志を用いてなすべきことは、キリストの側、つまり勝利の側につくことを選ぶことだけです。あらかじめ勝利する側がわかっている戦いで、どちらにつくかを選ぶことができるとは、なんとすばらしいことでしょう。

                                                                 

水曜日:聖書を信じるクリスチャンに対するこのサタンの激しい迫害は、善と悪の大争闘の延長線上にあるものでした。中世の暗黒時代を抜け出し、宗教改革の時代になると、人々は一つの選択に迫られました。それは、神の御言葉に忠実で あるか、司祭や高位聖職者たちの教えを受け入れるかの選択です。真理は再び勝利し、神は、激しい反対に直面しても神に忠実な民を持っておられました。

これらの聖句には、神の配慮を示す魅力的で大いに励ましとなる表現がいくつかあります。黙示録12:6には「神の用意された場所」という表現があります。黙示録12:14は、女は荒れ野で「養われ(る)」と宣言し、同12:16は「大地は女を助け(る)」と明言しています。激しい迫害の時代にあっても、神は、神の教会を守られました。その時と同じように神は、終わりの時の神の残りの民にも、同じことをしてくださるでしょう。

                                                                 

木曜日:この最後の戦いの中心となる争点は、「私たちの忠誠をだれに向けるか」です。天は、キリストの愛に引き寄せられ、キリストの恵みによって贖われ、キリストの目的のために献身し、キリストの霊によって力づけられ、キリストのためなら死を惜しまないほどキリストの命令に従順な信者を求めています。

私たちの世界は大きな危機に直面しています。しかし、イエスにあって、イエスによって、イエスを通して、イエスのゆえに、私たちの勝利は保証されています。ただ、私たちが信仰によって、つまり従順に導く信仰によってイエスとつながり続けている限り、私たちの勝利は保証されているのです。そして、それは、私たち自身の選択にかかっています。

                                                                 

今期は第三天使の使命について学びます。これは世の終わりの民に向けられた、神さまからのメッセージなのです。はじめにから引用しましたが、「セブンスデー・アドベンチスト教会に与えられた前進せよとの命令です。」と書かれています。わたしたちは聖書に記録されているこのメッセージの光を与えられました。これはすばらしい特権です。けれども持っているだけでは神さまのみこころを反映していません。持っているだけで安心せずに、まずメッセージの中身をしっかりと学び理解をしなければなりません。そして神さまはこれを知ったわたしたちが、自分の中に光を留めておくのではなく、多く人へ伝えるようにあなたを召されたのです。

もう一つ、それは今週の学びの引用文にもくりかえし書かれていますが、神さまは光を与えてくださいました。その言葉を信じて従うことを選ぶのはあなたなのです。この使命がわたしのために与えられたと信じて、神さまとの正しい関係を結ぶこと、それがあなたのするべきことなのです。神さまとの正しい関係、それは何でしょう。これは今期の学びの大きなポイントになると思います。