第12課 聖書の世界観 12月17日
暗唱聖句:「どうか、平和の神御自身が、あなたがたを全く聖なる者としてくださいますように。また、あなたがたの霊も魂も体も何一つ欠けたところのないものとして守り、わたしたちの主イエス・キリストの来られるとき、非のうちどころのないものとしてくださいますように。」 テサロニケ第一 5:23
今週の聖句:ルカ 2:52、マタイ 4:23、1 コリント 6:19、20、詩編 24:3、4、使徒言行録 8:4~24、1 ヨハネ 3:1~3
今週の研究:「サタンは、霊魂不滅と日曜日の神聖化という2つの重大な誤りを通して、人々を彼の欺瞞のもとに引き入れる。前者は心霊術の基礎を置き、後者はローマとの親交のきずなを作り出す」(『希望への光』1885 ページ、『各時代の大争闘』下巻350ページ)。
これらの最後の出来事が幕を開けるまで、私たちは与えられているすべての真理を信じる信仰に堅く立ち続けねばなりません。その真理には人間と死の本質も含まれます。私たちは、キリストが栄光のうちにおいでになる時に備えるために、聖霊の導きを求めなければなりません。
火曜日:ある人たちは、環境を変えることによって人は変わると信じています。確かに、私たちは、誘惑に陥りやすい場所や状況を避けるべきです(詩編1:1、箴 言5:1~8)。しかし誘惑や罪の問題は、私たち自身の心が作り変えられることによってのみ解決するのです。キリストはこの問題の核心に触れて次のように 言われました。「中から、つまり人間の心から、悪い思いが出て来るからである。 みだらな行い、盗み、殺意、姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、 傲慢、無分別など、これらの悪はみな中から出て来て、人を汚すのである」(マコ7:21~23)。つまり、私たちの行いが変わるためには、私たちの心が変えられる必要があるのです。
水曜日:神の子らとは、聖霊に導かれて(ロマ8:14)、神の御言葉のすべての真理(ヨ ハ16:13、同17:17)に導かれる者たちです。イエスははっきりと警告されまし た。「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけでは ない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名によって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではありませんか』と 言うであろう。そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ』」(マタ7:21~23)。 聖霊は、神の御言葉から離れるように導かれることは決してありません。むしろ、御言葉と一致するように私たちを導かれるのです。
私たちをすべての真理に導いてくださる聖霊が、私たちが他の人々を驚くべき真理に導くための権能を授けてくださいます(マタ28:18~20、使徒1:8)。与えられた神聖な使命を果たすために、聖霊の特別な助けが用意されています。ですから私たちは、朝ごとに主の前にひざまずき、神への献身を新たにしなければなりません。もし私たちがそうするなら、神は私たちにリバイバルと清めの力を持つ聖霊の臨在をお許しになられます。
私たちは日々、正しいことを行い、間違っていることを避けるために、意識的な選択を行い、聖霊の導きに心を開く必要があります。神が与えてくださる力によって、私たちが本来あるべき姿で生きることを求めることによってのみ、 神が約束された聖霊の力が、私たちの人生の中に表されるのです。
金曜日:「日々に信仰の人生を生きなさい。悩みの時を思って心配したり、嘆いたりしてはなりません。だから、悩みの時に備えていなさい。『私は大いなる試みの日に立てるだろうか』と考え続けてはなりません。あなたは現在を、今日という日だけを生きるのです。明日はあなたのものではないからです。あなたは今日、自己に勝利するのです。今日、祈りの人生を生きるのです。今日、信仰の戦いを戦うのです。今日、神があなたを祝福してくださると信じるのです。そうしてあなたが暗黒と不信に勝利するなら、あなたは主人の求めに応え、そしてあなたの周囲の人々の祝福になるのです」(『サインズ・オブ・ザ・タイムズ』 1887年10月20日号)
今週は、終末期における聖霊の導きについて学びます。聖霊の働きへの誤解の一つが、聖霊はわたしたちが何もしないのに新たに変えてくださるという考えです。火曜日の引用文は大切です。聖霊も悪霊も、わたしたちをそれぞれの道へ導こうとします。何回も書いていますが、それを選ぶのはあなたなのです。そのために危険な場所に近づかないことは大切です。5日でタバコがやめられるの講座で、喫煙している人の近くへ行くのはやめましょうと勧めるのはそのためです。誘惑されたから罪を犯したのではなく、わたしたちは弱い罪人なのです。
水曜日の引用文で聖霊の働きを用いていた人たちへ、神さまは厳しく断罪されています。彼らは聖霊を用いていたのでしょうか。それとも聖霊の働きを装った悪魔に働かれていたのでしょうか。ここで大切なのは、聖霊からの光に謙虚に耳を傾けるのではなく、自分の想いの実現に聖霊を用いようと働いている人への警告です。聖霊の導きを受け入れる人を神さまは正しい道へ導かれます。それは場合によって厳しいことをあなたに伝えるかもしれません。何もしないであなたが変われるのではなく、あなたが神さまの声に従う道を選んで行かねばなりません。
そして木曜日と金曜日に書かれていますが、わたしたちに明日は保証されていないのです。明日やれば良いのでなく、聖霊によって示された道を歩むことを今日選んで進んで行かねばなりません。神さまは光をあなたに与えます。それに応えるのはあなたの役割であり、他の誰もできません。そして従うあなたを神さまは導かれ、またあなたはその光に従うことを選ぶ、このくりかえしが続いて行くのがわたしたちの毎日の歩みなのです。