安息日学校部

202102013安河内アキラ解説

2021年第2期「約束―神の永遠の契約」

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第13  新しい契約の人生 6月26日

 

暗唱聖句
わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。 ヨハネ10:10

                                           

今週の聖句
1ヨハネ1:4、ヨハネ5:24、ローマ3:24、25、2コリント5:21、
1ヨハネ4:16、黙示録2:11、黙示録20:6、14、黙示録21:8

                                         

今週の研究   今期は契約について学んできましたが、それは(最も単純で純粋な形に枝葉を切り落とすとすれば)、基本的に、神が「これが、わたしがあなたを罪から救う方法である」と言っておられることなのです。

今週は、契約の学びの最後に、すぐに味わえる祝福について学びます。神の恵みの約束のあるものは、主がたたかれる音を聞いて、私たちがドアを開けさえすれば、私たちの心に流れ込みます。それは始まりにすぎません。それは実に、終わることのない祝福の始まりなのです。

                                           

月曜日:サタンが私たちの耳元で、私たちは悪い者だ、神に受け入れていただくにはあまりにひどい罪人だとささやくとき、私たちは、荒野でサタンの誘惑に対してイエスがなさったと同じことをすれば良いのです。私たちも聖書のみ言葉で戦うことができます。そんなとき、聖書の中で最もふさわしい聖句が、ローマ8:1なのです。この聖句は、私たちの人生の罪の現実を否定するのではありません。そうではなく、私たちが持っている主との契約関係のゆえに、私たちはもはや、罪の責めの下にはないということです。イエスが私たちのために罰を受けてくださったのです。キリストは今、父なる神の御前に立って、私たちのために流されたご自身の血によって願い、私たちの罪の代わりにご自身の義を示してくださっているのです。

                                           

水曜日:永遠の命には二つの面があります。「現在」においては、信じる者に現在の豊かな人生をもたらします(ヨハ10:10)。それは現在私たちに与えられている多くの約束を含みます。
「未来」においては、永遠の命です。すなわち、肉体の復活の約束です(ヨハ5:28、29、6:39)。それは未来の出来事ではありますが、だれもがこの約束に価する者であり、それはキリスト者として、私たちのすべての希望を最後に締めくくる出来事なのです。

                                           

木曜日:しかしながら、新しい契約のクリスチャンが向き合うべき問題は、そのような問題ではありません。反対に、私たちは、だれもがみな、永遠の命を持つことができるために十字架にかかり、すべての人類の罪のために死に、復活された救い主のすばらしい知らせを知る(そして個人的に経験する)喜びを知っているのです。マタイ28:19、20の明確な召しを考えるとき、イエスを信じる者には確かに、人生の使命と目的が示されています。そして、それは彼、または彼女が、イエス・キリストにあって個人的に経験したすばらしい真理を世界に告げ知らせることなのです。なんという特権でしょう。私たちがこの世でしたほとんどすべてのことは、この世界が終われば忘れられるでしょう。しかし、福音を人々に宣べ伝えたことは、永遠に覚えられるのです。宣教と目的の意義について語りましょう。

                                           

まとめ:契約は単なる深遠な神学的教義ではありません。それは私たちとキリストとの救いの関係の範囲を定めるものであり、この関係は私たちに今も、そして主がおいでになるときにも、すばらしい恩恵を与えてくれるものなのです。

                                           

今期の学びも最後の週となりました。みなさんは三ヶ月、神さまとわたしたちの契約について学びました。みなさんはどのような恵みを受けましたか?

契約について、まとめておきましょう。今週の暗唱聖句にありますが、契約はわたしたちが永遠のいのちを受けるためであり、そして幸せになるためのものです。またまとめに書かれていますが、契約は救いの関係の範囲を定めるものです。どのようにしたら救われるか、そして救われたわたしたちがどのように生きることによって幸せになれるかについて書かれています。わたしたちは、人間が契約を守るために与えられた律法を守ることによって、契約や神さまの約束を信じていることになるのです。

今、わたしたちは契約の結果として与えられる、罪の無い永遠のいのちを得ているわけではありません。しかしそれをはるかに望み見て、与えられることを確信して、救われたことを喜んでいるのです。(ヘブライ11:13参照)神さまが、直接「あなたの罪は赦された」と語りかけてくださるわけでありません。けれども、わたしたちが日毎に神さまから導きを受けています。聖書を読んでいたら、そこから神さまの声が聴こえてきます。そのような交わりがあるとしたら、神さまがあなたを救ってくださっているしるしではないでしょうか。

この契約が神さまから与えれたものであり、神さまが自発的に人間を救うために設けてくださったものです。このすばらしい神さまの愛を無駄にすることが無いように、あなたも神さまとの契約を信じて、その教えに従って生きてください。