安息日学校部

20200413安河内アキラ解説

2020年第4期「教育―天国に備える教育」

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第13課  天国、教育、永遠の学び 12月26日

 

暗唱聖句
「目が見もせず、耳が聞きもせず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は御自分を愛する者たちに準備された。」 Ⅰコリント2:9

                                           

今週の聖句
ヨハネ3:16、Ⅰヨハネ5:13、Ⅰテモテ1:16、Ⅰコリント13:12、ゼカリヤ13:6

                                           

今週の研究  詰まるところ、いずれの学校も多くの良い情報、多くの実用的で役に立つ知識を伝えることができます。しかし、もし人がそのような知識をすべて得たとしても永遠の命を失うなら、いったいそれはどんな役に立つのでしょうか。私たちは今週、究極の大学院、つまり永遠に続く学校、私たちが永遠にわたって学び、成長し続ける学校について、霊感が何と語っているかに目を向けます。来世のこの学校で、私たちは、現在のこの世界では想像さえできないことを学びます。

                                           

月曜日:あるクリスチャンが、福音の希望、イエス・キリストによる永遠の命の約束について、友人に話していました。しかし友人は、その考えすべてに否定的な反応を示したのです。彼は身震いすると、「永遠の命だなんて、ひどい考えだなあ。この世の70 年、80 年で、もうたくさんじゃないか。だれがこんな人生を永遠に延ばしたいと思うだろうか。そうなったらもう地獄だね」と言いました。この人は、永遠の命の約束がこの世の人生の単なる延長でないということを理解していなかったという点を除けば、核心を突いているでしょう。勘弁してください―だれがそのようなことを望むでしょうか。そうではなく、先の聖句が言うように、古いものは過ぎ去り、すべてのものは新しくなるのです。

                                           

火曜日:私たちは、今は隠されていることも理解できるようになると約束されています。今はとても難しく思えることがひとたびわかるとき、私たちには神をほめたたえることしかないというのは、なんとすばらしい希望でしょう! 現在の私たちにとって重要なのは、神の約束に対する信仰、信頼にしがみつき、持っている光に従って生き、最後まで耐え忍ぶことです。ありがたいことに、「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」(フィリ4:13)。

                                           

木曜日:今期、私たちがずっと見てきたように、この地上におけるキリストの働きの中心的側面の一つは、教師としての側面でした。その働きの最初から、ふるまいや行動を通して、イエスはご自分に従う者たちに、ご自身、父なる神、救い、私たちを待ち受ける希望についての真理を絶えず教えておられました(マタ5:2、マコ4:2、ルカ19:47、ヨハ6:59 参照)。しかし今でも、聖書を通して主は私たちを教え続けておられますし、新しい世界でも、このような教えは続くでしょう。ですが、罪と、罪が課すあらゆる限界に邪魔されることのない生活の中で、それがどれほど異なるものになるか、想像してみてください。

                                           

今期の学びが終わろうとしています。今期は「この地上におけるキリストの働きの中心的側面の一つは、教師としての側面」から学びました。キリストの地上での働きは、伝道、癒しなどもありますが、弟子たちや集まった方々を教育することも大きな働きでした。弟子たちはキリストが天に帰ってしまうことを理解できていませんでしたが、キリストが天に帰った後に、全世界に福音を伝えて行くのは彼らだからこそ、教育に力を注がれました。

新しいことを学ぶことは大変なことです。そのためには、その学びをすることによって得られる価値がはっきりすることで学びの力となって行きます。キリストの譬えばなしの中で、天国について教えられていることがたくさんあります。それだけ大切なものだから、その価値を認めるように、キリストは譬えを用いてわかりやすく教えられました。

月曜日の研究を読みながら、むかしある教会の小学生に「天国は永遠に生きてすばらしいところ」と話しをしたら、その子の顔が曇っていました。どうしたのと聞いたら、「みんな永遠に生きたら、おじいちゃんとおばあちゃんばかりになってしまう」と心配していました。わたしたち自身が、天国や永遠のいのちについて、どれだけ正しく理解しているでしょうか。その価値を認めているでしょうか。わたしたちの日ごとの選びが、永遠なるものを選択することにつながっていると考えているでしょうか。

今週の暗唱聖句にあるように、神さまはわたしたちが永遠の国に入ることができるように、招いてくださいました。そしてわたしたちが神さまや天国についてしっかりと理解できるようにイエスさまを送ってくださいました。今年のクリスマスは、教会行事なども中止となり、静かなクリスマスになるのではないでしょうか。あなたが神さまの招きに応えているのか静かに考える時としたいですね。