安息日学校部

20190205安河内アキラ解説

2019年第2期「家族の四季ー神の約束という光の中で生きる」

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第5課 家族のための知恵に富む言葉 5月4日

暗唱聖句

「心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず/常に主を覚えてあなたの道を歩け。

そうすれば/主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる」   箴言3:5,6

                                           

今週の聖句    箴言5:3~14、マタイ19:5、Ⅰコリント7:3、4、

箴言13:22、14:26、23:13、31:10~31

                                           

今週の研究

私たちの状況がどうであれ、私たちの人生の段階がどうであれ、箴言には、教え、詩、疑問、格言などを組み合わせたものが含まれています。家族関係が真正面から取り上げられており、そのほかの格言も家庭に適用できます。実際、箴言は家族の記録のようなものであり、その中で、信心深い人生を送る秘訣が親から子へ伝えられているのです。大学へ進学したり、独り暮らしを始めたり、家から離れて就職したりする息子や娘に親が助言の手紙を書くように、箴言は、父から子へ宛てられたものです―「わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな」(箴1:8)。申命記は親たちに、彼らの確信を次の世代へ伝えなさい、と命じました。箴言が行っているのは、まさにそれです。私たちはこの父親の勧告の中に、学びなさい、と呼びかけておられる天の父なる神の声を聞くのです。

                                           

月曜日:父親たちの品性は、子どもたちと、彼らが子どもたちに残す遺産とに、直接的な影響を及ぼします。子どもたちは父親に、支援、ひたむきな愛情、導き、模範を求めます。箴言は、信頼できる一家の大黒柱、家庭の資源を賢明に管理する父親を称賛しています。いろいろな意味で、「不正な利をむさぼる者はその家を煩わせる」(箴15:27、口語訳)のです。父親は、仕事よりも家族を優先する心づもりでいなければなりません。信心深い父親は、忍耐強く、感情を制御しようと努めます。父親は、子どもたちが彼らに依存することを妨げません。彼らは子どもたちをしつけますが、自分の権威ある立場を悪用しないように気をつけます。最も重要なことに、献身した父親は、子どもたちの歩みを正しく導けるよう、神に従い、神の愛と聖書の教えによって制御されたいと望みます。

                                           

水曜日:喜びを抱く心は助けとなる 家庭生活の中にユーモアのセンスを持つのは、良いことです。ユーモアは機械的な生活に油を差し、ストレスや緊張を和らげる助けになります。「心の楽しみは良い薬である、たましいの憂いは骨を枯らす」(箴17:22、口語訳)。箴言は、至る所で自ら薬を飲み、困らせたり、いら立たせたりする行動をおもしろがる許可を私たちに与えています。ほほ笑んだとき(あるいは、自分が笑われる立場になって、感情を害したとき)に、私たちは、自分たちをいら立たせたり、困らせたりする習慣や行動を話題にする、より良い状況にいるのかもしれません。一方で、ユーモアは、真剣な対応を必要とする問題を軽視したり、無視したりするために用いられるべきではありません。

                                           

木曜日:良い相手との結婚を箴言が重視していることは、ラビたちの次のような格言の中に反映されています。「男の家は、彼の妻である」。「有能な妻は夫の冠。恥をもたらす妻は夫の骨の腐れ」(箴12:4)。箴言の終わりであるここにおいて、裁縫や仕立て、不動産の購入、農業、家庭や財務の管理など、多種多様な技能が理想的な妻の描写の中にひとまとめにされています。一方で、彼女は家族の世話をよくし、家族は彼女を愛し、称賛するのです。
広範囲に及ぶこのような才能は、すべての女性に期待すべきものでもなければ、夫が自分の妻を評価する指標にすべきものでもありません。むしろ箴言は、これらの能力や資質を記してはいますが、最も重要なもの、女性にも男性にも普遍的に関係するもの―信頼性、思いやり、忠実さ、親切、勤勉などの性質―を伝えています。箴言31:30によれば、このような生活の秘訣は、彼女が「主を畏れる」ことなのです。

                                           

今週は箴言の中から、家庭について学びます。今期の教課は、毎週きびしく責められる内容ですね。家庭というのはそれぞれが異なります。そしてそこに至るまでいろいろな経緯があったでしょう。けれども自分たちが築いてきた結果なのですから、その責任はほかのだれかに転嫁することはできません。そしてどんなにいっしょうけんめいに作り上げようとしても、思ったようには行かないものです。

箴言に書かれている格言は、それぞれ心に響きます。それが神さまからのあなたへの声なのです。今できることを、ひとつずつ積み上げて行く、これしかわたしにできることはありませんね。

そして愛する家族のためにできることは、祈ることではないでしょうか。シャロームにはインドネシアのアドベンチストが数名働いています。その一人のお母さんが「わたしの愛する娘は、こんなに遠くへ行ってしまっています。わたしができることがお祈りすることだけです」とfacebookに書いているのを見て感動しました。子どもを信じて、そして神さまの守りを祈る、これも親が果たす大切な役割ではないでしょうか。