安息日学校部

「1万人のつま先を救え」キャンペーン

「1万人のつま先を救え」キャンペーン


イルスペキは7年間病気でした。手足の腫れに悩まされ、集中治療室で療養していた時期もあります。

しかし、アドベンチストのライフスタイル・プログラムに参加してから、彼女の健康状態は一変しました。生活を変えるとすぐに効果が現れ、数週間以内に症状は治まり、手足のむくみは、久しぶりに取れたのです。現在、彼女は人々が健康になるための手助けをしています。

糖尿病は太平洋地域での主要な死因であり、糖尿病による死亡率は世界でもトップクラスです。太平洋諸島は、肥沃な土地、栄養価の高い果物や野菜、伝統的な知識や調理方法で知られています。しかし、生活習慣病は急速に増加しています。糖尿病は、早期に発見して治療をしなければ、心筋梗塞や脳卒中、腎臓や身体の障害に繋がります。

2019年の13回献金が用いられた「1万人のつま先を救え」キャンペーンは、地域との連携と全人的なアプローチを通して、南太平洋の糖尿病の現状を変えるために役立っています。皆様のご支援に感謝します。

「1万人のつま先を救え」キャンペーンは、南太平洋支部のアドベンチスト・ヘルスによる素晴らしい取り組みで、アンバサダーを訓練し、移動型のウェルネス・センターを通して都市に住む人々だけでなく、地方の村の人々にも全人的健康を届けるプログラムです。

このキャンペーンは現在、ソロモン諸島を含む複数の国で行われています。

健康メッセージは私たちの教会の重要な使命の一つです。「1万人のつま先を救え」キャンペーンによって地域とつながることができて、とても嬉しく思います。このキャンペーンは、大切な宣教の働きの一部なのです。

素晴らしい働きが行われ、厳しい状況にも取り組むことができました。「1万人のつま先を救え」キャンペーンは、ソロモン諸島にとって重要な働きです。13回献金によるご支援に感謝します。

このプログラムには、3つの戦略があります。第一に、健康診断で糖尿病を発見すること。第二に、教会や村役場が地域における健康づくりの拠点となれるよう、ライフスタイル・コーチに資金提供すること。第三に、医療従事者のライフスタイル医学を向上させることです。

多くの人が自分の体験に衝撃を受け、アンバサダーとなって他者を助けたいと思うようになりました。しかしパンデミックによって、ある地域では訓練が滞っています。

今のところ、ソロモン諸島では健康部によって900人のアンバサダーが採用されました。ですが、この2年間で訓練できたのは、その内のたったの150人程です。この訓練は続けなければいけません。アンバサダー達が村で健康診断を行うことができれば、そのデータに基づいて何ができるかを考え、人々を教育し、健康に気を配るように助けることができるからです。

フィジーのアンバサダーは郊外に出て活動しました。大手スーパーの許可を得て、店先で客や店員と交流しました。大勢の人々が健康診断の結果に興味津々です。訓練を十分受けたアンバサダーは、それぞれに合った行動計画を立て、フォローアップをしています。

2025年末までに、南太平洋で1万人のアンバサダーを訓練し、400か所のウェルネス・センターを作ることによって、糖尿病による悲しい現状を変え、全人的で健康な人生に人々を招くことが、キャンペーンの掲げる夢です。13回献金によって、キャンペーンはより大きく前進しています。世界総会と各国の皆様に心よりお礼申し上げます。

課題はたくさんありますが、「1万人のつま先を救え」キャンペーンは、南太平洋の人々の人生を変え続けています。アドベンチスト教会が、より多くの心に触れられるようお祈りください。13回献金へのご支援に感謝いたします。皆様の献金が、大きな変化をもたらすのです。

2022年4期アドベンチスト・ミッション