10歳のケシアは、アメリカにあるアラスカの先住民の村、トギアクの夏が大好きでした。学校はお休みで、一日中外で、友だちと一緒に、鬼ごっこやかくれんぼ、山登りをすることができるからです。
ある日ジョセフィーンが招待状を持ってやって来ました。ジョセフィーンは親切な若い女性で、ケシアも他の子どもたちもみんな彼女のことが大好きでした。
ジョセフィーンは聞きました。「バイブル・ブートキャンプに行ってみない?」
ケシアが「どんなことをするの?」と尋ねました。それは、夏休み聖書学校の別名で、とても楽しいものだということでした。
ケシアはジョセフィーンをがっかりさせたくはありませんでしたが、行きたくありませんでした。今は夏だからです。鬼ごっこやかくれんぼ、山登りをしたかったのです。
ケシアはバイブル・キャンプが始まっても行きませんでした。しかし、参加した彼女のお兄さんとお姉さんが、とても楽しそうだったので、行ってみることにしました。
ケシアは神様についてたくさん学びました。神様が天地創造の7日目に休まれたこと、また安息日に人にも休むよう求めておられることも知りました。神様についてたくさん知ることができて、とても幸せでした。
バイブル・キャンプが終わると、ジョセフィーンは安息日に教会に行こうとケシアを誘いました。
ケシアはジョセフィーンをがっかりさせたくはありませんでしたが、行きたくありませんでした。まだ夏だからです。鬼ごっこやかくれんぼ、山登りをしたかったのです。
ジョセフィーンは教会に行くことを、ケシアのお母さんにも勧めました。
するとお母さんは、「私も安息日に教会に行くことにするわ!」と言いました。
お兄さんとお姉さんも、お母さんを教会に誘いました。二人とも、キャンプの後に教会に通い始めていました。
みんながケシアを、教会に誘っているようでした。そこでケシアも行ってみることにしました。教会で神様について学び、彼女は神様を知ることができて幸せでした。
次の夏、ケシアが11歳のとき、ジョセフィーンは彼女にサマーキャンプのことを話しました。
「キャンプではおいしい食事もあるし、新しい友だちも作れるし、神様についてもっと学べるのよ。行きたい?」と尋ねました。
今回は迷わず答えました。サマーキャンプでは、鬼ごっこもかくれんぼも、山登りをすることもできます。それから、神様について、もっと知りたいと思ったからです。
ケシアはキャンプ・ポラリスが大好きです! おいしい食事を楽しみ、新しい友だちをつくることができます。キャンプリーダーは大好きなジョセフィーンです。そして何より、賛美歌を歌い、朝夕の礼拝でお話を聞き、神様のことをたくさん知ることができるからです。
あっという間に一週間が過ぎ、家に帰るときになりました。ケシアが友だちとお別れをするのは寂しいなと思っていたら、友だちが来年のキャンプの話をしています。
来年もあるなんて知らなかった! ケシアは喜びました。
翌年の夏、彼女はまたキャンプに行き、それから、毎年参加しました。
16歳になると、彼女はカウンセラーの研修生となり、リーダーが働くのを助けるようになりました。ケシアは、キャンプで大人のリーダーのように振舞うことは大変だと言います。「私は子どもでいることには慣れているけど、今はリーダーになろうと努力しています」。
前回の13回献金の一部は、キャンプ・ポラリスの新しいキャビン、トイレ、シャワーの修繕に役立てられました。子どもたちは、献金をささげてくださったすべての人に感謝しています。皆様のご支援を心より感謝いたします!
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