安息日学校部

第9課 青年用:青木泰樹

2020年第1期「ダニエル書―主イエス・キリストの愛と品性の啓示」

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第9課 汚れから清めへ 青木泰樹

  • 今週のポイント
  1. 安息日の午後: 8章の幻は、7章で触れられている裁きについて説明しつつ、それと関係した天の聖所の清めについての幻です。
  2. 日曜日:メディアとペルシアを意味する雄羊とギリシアを意味する雄山羊の幻は、世界帝国の滅亡に関するものであるだけでなく、聖所と贖罪日に関することに注目させようとしています。
  3. 月曜日:小さな角は、地上における3方向だけでなく、「天の万軍の長」に対しても勢力を伸ばしていることから、7章の小さな角と同様にローマを意味していることが分かります。
  4. 火曜日: 神の民を意味する「天の万軍」は異教ローマによって攻撃され、イエス・キリストを意味する「天の万軍の長」の代理人になろうとするのが教皇制ローマです。教皇制ローマという宗教制度は、聖所が指し示していたイエス・キリストによる救いという人類の救済計画をあやふやにしてしまいました。
  5. 水曜日: ダニ7:9~14の裁きの結果として、聖所は清められます。この聖所は地上の聖所ではなく天の聖所を意味しており、それを汚してしまったのは私たちの罪です。私たちの罪で汚れてしまった天の聖所を清めるのは、犠牲であり大祭司でもあるイエスキリストの血のみです。
  6. 木曜日: 雄羊、雄山羊、小さな角の幻が示している聖所と万軍が踏みにじられるという一連の出来事は、2300年に渡る長い期間の出来事です。
  7. 金曜日:7章の天の裁きと8章の聖所の清めは、同じ出来事を異なった方法で表現されているもので、小さな角による1260年の迫害の後に起こるものです。

 

  • 用語解説
  1. 異教ローマ:クリスチャンを迫害していたころのローマ帝国を意味する。すでに滅んでいる。
  2. 教皇制ローマ:ローマ教皇をキリストの代理者とみなしている宗教的な勢力を意味する。現代にも存在している。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
  1. 雄羊は「高慢にふるまい、高ぶった」、雄山羊は「非常に尊大になった」、小さな角は「思うままにふるまった」と書かれています。権力と高慢はいつもセットなのでしょうか?権力を持ちながらも思い上がらない方法はあるのでしょうか?
  2. 入れ代わり立ち代わり出現する権力に振り回されたり、取り乱されることのないように生きるためには、どうすればいいでしょうか?