安息日学校部

第8課 青年用:平本光

2020年第4期「教育―天国に備える教育」

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第8課  教育とあがない 平本光

  • 今週のポイント
    1. 聖書を通して私たちはさまざまなことを学ぶことができます。しかし、聖書は道徳を教える本ではなくキリストについて書かれています。キリストを知って信じ、その御心を理解するために読まないと、キリストの恵みを受けるのではなく、間違った考えや自分の都合の良いように聖書の中身を受け取ってしまいます。今週の学びを通して聖書を読んでいく中で、キリストを受け入れていくことの大切さを学びます。
    2. 聖書は神が人間を「神にかたどって」創造されたことを教えています。人間が最初に神によって造られたその姿はどんなものであったと思いますか。想像できないくらい素晴らしい、まさに完璧な存在として神のような姿をしていたはずです。けれども、罪によってその姿は失われてしまいました。しかし、私たちは創造主のかたちを人間の中に回復する必要のために学ぶことができます。この学びは親が子に期待して、神を知り、周りの人たちからも信頼される人物となっていけるように教育していくようなものです。専門的なことを学ぶ前には親が教え、また学校に行くようになれば教師が教えます。一人ひとりが、自分で神のかたちやキリストについて学んでいくことが大切です。
    3. イエスの生きておられた時代には、聖書を教える律法学者や先生と呼ばれる人たちがいましたが、正しく聖書に書かれていることを教えていませんでした。そこで神であるイエス・キリストご自身が先生として、人々を教えられました。イエスは聖書を読んで説明するだけでなく、人々の必要を満たし、病をいやし、十字架によって自分自身をささげることによって罪を肩代わりする役割を神が担うことを教えられました。また、墓から甦ることを通して、死に勝利する道を教えておられます。
    4. モーセが神から人々のために教わった十戒や聖書の中には、律法があります。この律法は従うことによって神のご機嫌を取るためのものではなく、私たちが苦しい道を歩くことのないように、いつも楽しく元気にのびのびと過ごすことができるような道を教えるものです。守ることによって救われるのではなく、救われたと信じる人がこれ以上の苦しみを経験しないように歩むための道を示していることを教えています。
    5. 旧約聖書では、知恵を学び、それを生かせるように蓄え、蓄えた知恵をあとに続く人に伝える人を賢い男女と教えています。キリストについての知識は他の人に伝えることが大切です。
    6. 初代教会を見本として私たちも継続した教育を受けるために聖霊の神から教わることを求めて祈る必要があります。聖書の学びは一度で終わるものではなく何度も学んでいくことが必要です。しかし、知識として得るだけでなく信仰をもって学んだことを生かしていくためにも祈り続けていくことが大切です。
  •  ディスカッションのためのテーマ
    1. どのように聖書を学ぶのが継続して学び続けることができますか。
    2. 誰かに聖書の内容を説明するときに気を付けていることがありますか。