第8課 信仰の巨人-ヨシュアとカレブ(11月22日) 高橋 祐希
1.安息日午後
[暗唱聖句]
あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい。彼らの生涯の終わりをしっかり見て、その信仰を見倣いなさい。(ヘブライ13:7、新共同訳)
人は生きていく中で、周りの人たちから影響を受けています。特に子どもは、親や兄弟、先生、友だちの話し方や行動を見て真似をする中で、様々なことを学んでいきます。大人になっても、見るものや聞くものに他人からの影響を受けることがたくさんあります。だから、わたしたちは何をお手本とするかがとても大切です。
今週は、ヨシュア記に出てくる信仰の人「カレブ」と「ヨシュア」をお手本として学んでみましょう。
2.日曜日:忠実さ
カレブという名前は、ヘブライ語の「ケレブ」という言葉からきており、それには「僕の勇気」「粘り強さ」「主人への※1忠実さ」という意味があります。カレブはその名の通り、神様への※1忠実さを表して生きていました。特に、12人がカナンへどんな食べ物があるのか敵はどんな人かを調べに行って、その報告をした時には、カレブとヨシュアだけが、信仰を持って恐れることなくその土地へ行くべきだと主張しました。(民数記14:7-9)その時、カレブとヨシュアは人々から反対され、石で打ち殺されそうになりましたが、それでも彼らは神様への※1忠実を表しました。
※1忠実:まごころを込めて真面目に従うこと
3.月曜日:「この山地をわたしにください」
ヨシュア記14章8節には、カレブが心から完全に神様に従っていた姿が書かれています。それは、カナンが恐ろしい町だと主張した他の10人とは全く異なりました。カレブは、神様がモーセを通して与えて下さった約束を決して忘れず、85歳になっても神様に従い続け、約束された土地を求めました。高齢になっても神様に従い続ける信仰の模範です。
4.火曜日:手本の力
カレブは、デビル(キルヤド・セフェル)という町を占領したオトニエルに、娘のアクサを嫁がせました(ヨシュア15:16-19)。おそらく、オトニエルはカレブを手本として、彼と同じように勇気と信仰を持っていたのでしょう。オトニエルは後に、イスラエルの人々のために士師として立てられ、神様に用いられました(士師記3:7-11)。
5.水曜日:謙虚な英雄
土地を分ける時、ヨシュアの非常に謙虚な姿が表されています。ヨシュアは、イスラエルの民を率いたリーダーでありながら、分けた土地をもらえたのは一番最後でした。しかも彼が受け取ったのは「ティムナト・セラ」という地味で潰れた町で、もう一度立て直すには苦労する場所でした。しかし「ティムナト・セラ」は、聖所に近い場所であり、大切な土地だったのです。ヨシュアの心は、土地の豊かさではなく、いつも神様に向けられていたのでした。
6.木曜日:熟慮によって変わる
わたしたちにとって、カレブやヨシュアのような、聖書に出てくる信仰の人を手本として学ぶことは非常に大切です。しかし、忘れてはいけないのは、わたしたちの1番の手本はイエス様だということです。聖書を通してイエス様を見ることで、わたしたちは神様の愛を知ることができ、それによってわたしたちの心が変えられていきます。
Ⅱコリント3章18節には「わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。これは主の霊の働きによることです。」とあります。これは、幼虫がサナギになって蝶へ変わるように、全く違うものに変えられることを意味します。わたしたちの心をイエス様に似たものへ変えていただくために、日々、神様に従うことを選びたいと思います。
7.金曜日:さらなる研究
「彼らは、十字架の影ではなくて、救いの光の中に立っている。彼らは、義なる太陽キリストの輝かしい光に向かって魂を開くのである。」(『各時代の希望』第72章)
罪を悲しむのではなく救いの恵みを喜び、自分ではなく神様に目を向け、神様の光の中で養われる時、私たちは神様の栄光を輝かせるものへと成長していくことができます。
<話し合いのための質問>
1)信仰の手本となる人はいますか。その方は、どのような人ですか。(聖書の人物でも、身近な人でも)
2)ヨシュアは、土地の豊かさよりも、聖所の近くに住むことを1番にしました。ここから学べることは何でしょうか。あなたは何を1番にして生きていきたいですか。