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第８課 聖所からの光 柴田 寛
１．安息日午後
「今述べていることの要点は、わたしたちにはこのような大祭司が与えられていて、天におられる大いなる方の玉座の右の座に着き、人間ではなく主がお建てになった聖所また真の幕屋で、仕えておられるということです。」（ヘブライ8:1～2）
この聖句は天に本物の聖所があること、そして復活のイエス様こそがまこと（本物）の大祭司であり、イエス様が今、私たちの罪を消し去るために働いてくださっていることを明らかにしています。
２．日曜日：天の聖所
「この祭司たちは、天にあるものの写しであり影であるものに仕えており、そのことは、モーセが幕屋を建てようとしたときに、お告げを受けたとおりです。神は、『見よ、山で示された型どおりに、すべてのものを作れ』と言われたのです。しかし、今、わたしたちの大祭司は、それよりはるかに優れた務めを得ておられます。更にまさった約束に基づいて制定された、更にまさった契約の仲介者になられたからです。」（ヘブライ8：5～6）
初期（セブンスデー・アドベンチストが出来たばかりの時）のアドベンチストたちは聖書を熱心に調べ、聖書には第一（モーセによって建てられた地上の幕屋）と第二（天にある本物の幕屋）の聖所が書かれていることを理解しました。
①地上の聖所とその働きは、神による救いの計画をあらわし、②ささげられた犠牲の動物は、イエス様による身代わりの犠牲、すなわち十字架をあらわしていました。
３．月曜日：至聖所の中で
「贖罪日」は地上の聖所でもっとも重要な（とても大切な）日でした。大祭司は「贖罪日」だけ至聖所に入り、二匹の山羊を使った特別な儀式をしました。①キリストを表す山羊の血は罪の清めのために用いられ、②サタンを表す山羊は、罪の全責任を負わせたあと荒野に追放しました。二匹の山羊を使った儀式は、罪の最終処理が2300日の最後の年、つまり1844年以降に始まることを告げているのです。つまり、本当に間もなく、イエス様は来られるということです。
４．火曜日： 裁きの時が来た
「見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。」（黙示録22：12）
キリストが来られる前に、誰が救われるのか救われないかの報いを受けるかが決まります。罪の処理の最終段階に入った時代に生きている私たちは、イエス様がいつ来ても良いように、目を覚ましていなければなりません。イエス様を見つめましょう！
５．水曜日：至聖所の良い知らせ
「更に、わたしたちには神の家を支配する偉大な祭司がおられるのですから、心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は清い水で洗われています。信頼しきって、真心から神に近づこうではありませんか。」（ヘブライ10：21,22）
世の終わりが近いと聞くと不安を覚える人が少なくありません。でも安心して下さい。イエス様はすでに私たちを赦し、罪を消し去る犠牲となって下さったのです。上記の聖句（ヘブライ10：21,22）にあるように、「心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は清い水で洗われています」ということをくり返し神の家（教会）で確認し、「信頼(らい)しきる」ことが最大の備えです。
６．木曜日：イエス―― 裁きにおける私たちの弁護者
「わたしたちが持っているこの希望は、魂にとって頼りになる、安定した錨のようなものであり、また、至聖所の垂れ幕の内側に入って行くものなのです。イエスは、わたしたちのために先駆者としてそこへ入って行き、永遠にメルキゼデクと同じような大祭司となられたのです。」（ヘブライ6：19,20）
イエス様は、死に勝利し蘇られました。この事実は死を恐れる人々に勇気と希望を与えます。同様にイエス様は、至聖所の垂れ幕の内側に、死に勝利し蘇られた先駆者として入っていかれました。これは、幕の内側におられる天の父なる神様と私たちとを結び合わせるものです。イエス様は、罪によって閉ざされていた、父なる神のみ座への道を開いて下さったのです。
７．金曜日：さらなる研究
裁きを前にして、私たちは言い訳することは出来ません。イエス様も、私たちの罪の言い訳はしないで、ただ私たちの悔い改めと、キリストの贖いにすがる信仰を理由に、私たちの無罪を主張して下さるのです。1844年以降、歴史の最終段階を生きている私たちは、このイエスの働きをますますハッキリと覚えておきたいものです。
＜話し合いのための質問＞
今週は「聖所からの光」というタイトルでした。天にまこと（本物）の聖所があり、イエス様が大祭司であられるという事実は、あなたの心にどんな光をもたらしてくれるでしょうか？ 弱くてかすかな光ですか？ それとも、強い光ですか？