安息日学校部

第8課 聴覚しょうがい者用 柴田 寛

2025年第2期「聖書の預言の学び方
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第8課  詩編における例(その1) (5月24日)   柴田 寛

1.安息日午後

私たち※1アドベンチストには、人々に、「救い主がもうすぐ来られるから、この世界をつくられた本当の神様を礼拝し、本当の神様にしたがいなさい!」と呼びかける役割(使命)が与えられています。

これはもともと、むかしイスラエルの民に与えられた役割(使命)でした。ですから、旧約聖書の詩編を読むと、わたしたち※1アドベンチストの役割がよくわかります。

※1アドベンチスト:イエスの再臨を待つ人々

2.日曜日:私たちの大祭司

神様はあるとき、モーセに「聖所を作りなさい」と言われました。この聖所は天にある本物の聖所の模型でした。

ですから地上の聖所を見ると、天の聖所でイエス様が今私たちの救いのために何をなさっているかがわかるしくみになっていました。イエス様が聖所で奉仕していることは私たちにあたえられた希望です。

旧約聖書のダビデも、聖所の奉仕をしていました。そして聖所の奉仕をする中で、神様の救いの計画に慰められ、励まされていました。詩編122編には、そのダビデの心がよくあらわれています。ダビデは「主の家」(聖所)に行こうとさそわれた時、とてもうれしかったと言っています。それはそこ(聖所)にすべての問題を解決する希望があり、神様への感謝と賛美、そして喜びがあったからです。

 

3.月曜日:シオンの山で

詩編15編に出てくる「聖なる山」とは「シオンの山」のことですが、シオンの山とはソロモンの神殿(聖所)が建っていた丘の名前であり、神様が住んでおられる聖なるところという意味で天国をも意味するようになりました。

詩編15編24編でダビデが、「どのような人がその聖なる山に住むことができるだろう?」とたずね、それは「清い心をもつ人だ」と言っていますが、※2罪は恐ろしく手強いので、このままではとても清い心など持てません。

でも、それを可能にする唯一1つ)の方法が黙示録14章に記されています。それは額に「小羊の名」を書いていただくということです。これはイエス様のみがわりの死(十字架)の力を信じて受け入れるなら、その人は罪の無い者とされ、天国に入ることができるというということです。イエス様の十字架は希望です。

※2罪は恐ろしく手強い:神様より自分が偉いという思いが強いため

 

4.火曜日:私たちの心の中の法則

「額に小羊の名と、小羊の父の名とが記されていた」(黙示録14:1)の意味をもう少し具体的に見てみましょう。それはもちろん、おでこに何か字を書くという意味ではありません。おでこは大切な脳、つまり、私たちの心がおさめられているところですので、その心が神様の清い品性でいっぱいになることを「額に…名とが記され」ると言うのです。

ヘブライ10章16、17節には、「わたしの律法を彼らの心に置き、彼らの思いにそれを書きつけよう」と預言されています。これは神様の大きな愛で心がいっぱいになり、神様といつまでもいっしょにいたい! 神様の言われることに従いたい! 神様の子どもになりたい!と強く願うことです。つまり、神様を心から愛することです。

 

5.水曜日:詩編5編

詩編5編では、主の家に入れる人々と、入ることが許されない人々が書かれています。その違いは、あがなわれた人々と失われた人々であり、創造主を礼拝する人々と礼拝しない人々です。前者と後者の決定的な違いは、神の小羊なるキリストを愛して、小羊なるキリストとともに神の前に進み出る者、つまり、その口に偽り(ウソ)がなく、その口には、ただあがない主への感謝と賛美のみがある者です。しかし、後者の失われた人たちはそうではありません。彼らは自分を誇り(詩編5:6〔口語訳5:5〕)、主の恵みに目を注がないので、「背きに背きを重ね」(詩編5:11〔口語訳5:10〕)てしまうのです。あなたは、どちらになりたいですか? 当然、前者(贖われた人々)ですよね。

 

6.木曜日:背いている者にあなたの道を教えます

詩編51編9節の御言葉が好きという人は多いと思います。「ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください/わたしが清くなるように。わたしを洗ってください/雪よりも白くなるように」。洗い清められたいと願い、祈ることは大事ですが、もっと大事なのは、願ってお祈りすれば洗い清めていただけるというお恵みが、わたしたち一人ひとりに約束されている!ということに注目することです。罪を洗い清めていただけることがイエス様の十字架よってもたらされた「永遠の福音」です。洗い清めていただけるというお恵みに気づき、洗い清められ生き返った人は黙っていることができません。世の終わりには、洗い清められ生き返った人たちがたくさん現れ、世界規模(地球全体)で福音が述べ伝えられます。わたしたち※1アドベンチストは、福音を宣べ伝えるために集められました。永遠の福音に目を注ぎましょう。永遠の福音によって癒やされ、清められましょう。そして、それをまだ知らない人たちに宣べ伝えましょう。

 

7.金曜日:さらなる研究

詩編の多くは、罪深いダビデが書きました。でも悔い改めて、神様の愛とゆるしを体験した人の詩だからこそ力があります。神さまのあわれみに感謝ですね。

 

<話し合いのための質問>

今週は「詩編における例」というタイトルでした。詩編を読んで励まされたこと、恵まれたこと、背中を押されたことなどがあれば、わかちあいましょう。