安息日学校部

第7課 青年用:青木泰樹

2021年第1期「イザヤ―わが民を慰めよ」

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第7課  アッシリア人の敗北  青木 泰樹

  • 今週のポイント
    1. 日曜日:主に依り頼んだ王ヒゼキヤは、アッシリアに刃向かったものの、逆襲に遭ってしまいました。戦いに備えて水を確保、城壁の修理、軍備の増強をしただけでなく、「我々には我々の神、主がいて助けとなり、我々のために戦ってくださる」(代下31:8)と言って、民を霊的にも勇気づけました。
    2. 月曜日:アッシリアの高官ラブ・シャケは、エルサレムに攻め上ったときに、「主がわたしに、『この地に向かって攻め上り、これを滅ぼせ』とお命じになったのだ」(イザ36:10)と言って、主の裁きであることをほのめかし、ユダの人々の心を挫こうとしました。
    3. 火曜日:ヒゼキヤは不安になった家臣たちを預言者イザヤのもとに遣わし、祈ってもらうように求めました。イザヤによって恐れる必要はないと励ましを受けたヒゼキヤは、「地上のすべての王国が、あなただけが主であることを知るに至らせてください」(イザ37:20)と、神の栄光を求める祈りをささげるようになりました。
    4. 水曜日:神はヒゼキヤの祈りにこたえ、エルサレムを守ってくださっただけでなく、アッシリア軍をラキシュからも退けてくださいました。それだけでなく、撤退した後のセンナケリブは息子2人に殺されてしまうという悲しい結末を迎えました。
    5. 木曜日:神がセンナケリブからユダ王国を救ってくださったころ、ヒゼキヤは死の病にかかってしまいました。しかし、主が彼の寿命を延ばし、そのしるしとして日時計の影を十度戻してくださいました。その天体の不思議な動きに気づいたバビロンの王メロダク・バルアダンは、ヒゼキヤに使節を遣わしました。
    6. 金曜日:「地上のすべての王国が、あなただけが主であることを知るに至らせてください」(イザ37:20)という祈りにこたえ、バビロンの使節団を遣わしてくださいましたが、誇りと虚栄に捕らわれたヒゼキヤは、神に栄光を帰す代わりに自慢げに宝物庫、武器庫、倉庫を見せびらかしてしまいました。
  • 用語解説
    1. ラキシュ(49ページ):ユダ王国の砦の町の一つ。アッシリア軍はこの町を占領し、エルサレムを陥落させるための拠点とした。
    2. センナケリブ(49ページ):イザヤの時代のアッシリアの王。父サルゴン2世の死後、王となったが、国内外の危機に直面していた。特にユダも含む周辺諸国は反アッシリアの姿勢を強めていたが、それを鎮圧するためにユダにも攻め上った。
    3. ラブ・シャケ(51ページ):アッシリアの高官でセンナケリブに遣わされ、大軍を率いてエルサレムを攻めた。個人名ではなく称号。
  • ディスカッションのためのテーマ
    1. 苦しいことに直面すると、「これはきっと神様からの罰に違いない」と思ってしまうことはありませんか? このような考えは健全なものでしょうか、それとも危険なものでしょうか?
    2. 誰かがあなたが信じる神を冒涜するようなことを言ったとき、どのような対応をするのがいいのでしょうか。センナケリブやラブ・シャケの主を冒涜する言葉を聞いた家臣たちやヒゼキヤが取った行動から考えてみましょう。