2020年第1期「ダニエル書―主イエス・キリストの愛と品性の啓示」
第7課 獅子の洞窟から天使の洞窟へ 東 清志
- 今週のポイント
- 日曜日:メディアとペルシャの支配下においても、ダニエルは王からの絶大な信頼を得ていました。そのことにより、彼は周りの人々から妬まれるようになります。妬みは、天でルシファーが抱いたように、ダニエルの時代も、今日においても罪への原動力となり得る感情です。
- 月曜日:ダニエルに嫉妬した役人たちの罠により、向こう30日間、王以外の存在に請願する(祈る)ことを禁止する法律が施行されることになりました。
- 火曜日:ダニエルは、その法律が自分自身を陥れるためのものだと知っていたでしょうが、神の僕として、これまでと同じように神に祈る習慣を捨てませんでした。
- 水曜日:この法律は、王でさえも撤回することはできませんでしたが、神は獅子の洞窟に投げ入れられたダニエルを、御使いを送って守りました。このことは、ダニエルへの迫害を企てた悪天使や悪人たちにとっても、神の絶対的な力と権威を目撃する機会となりました。
- 木曜日:この奇跡を目撃したダレイオスは、神をほめたたえ、悪い役人たちを罰しました。このことは、神の民が救出され、悪が裁かれるという大争闘の縮図でもあります。
- 用語解説
- メディアとペルシャ:ネブカドネツァルやベルシャツァルなどの時代を経て、バビロンはメディアとペルシャという国家に滅ぼされました。バビロンの王宮で仕えていたダニエルは、メディアとペルシャの王国でも王宮で仕えるようになりました。
- ディスカッションのためのテーマ
- 嫉妬について考えてみましょう。例えば、あなたの学校や職場などで、あなたが特に自信を持っている分野について、より優れた知識や能力を持つ新人がやってきたとします。あなたはその人に対して、どのように向き合いますか。また、どのように向き合うべきだと思いますか。
- あなたがダニエルと同じ立場に立ったら、あなたはどのように振舞い、行動すると思いますか。また、どのように行動したいと思いますか。
- 幸いなことに、ダニエルは無傷で獅子の穴から出ることができました。その一方で、神への信仰を貫いたことによって迫害の末に死に至る方々もいます。このことについて、私たちはどのように受け止め、理解することができるでしょうか。