2020年第2期「聖書をいかに解釈するか―神の言葉の理解の仕方」
第7課 言語、聖句、文脈 平本光
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- 今週のポイント
- 安息日午後:使徒言行録2章で、聖霊を求め熱心に祈っていた弟子たちは聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出し、五旬祭のために外国からエルサレムに帰って来たユダヤ人の人々は自分の故郷の言葉でキリストについて聖書から話されているのを聞いて、受け入れ洗礼を受けて、3千人が仲間に加わりました。聖書は様々な言語で翻訳されています。自分の知っている言語でキリストが聖書を根拠に語られることで、多くの方が受け入れた実例です。日本語でも、口語訳や新共同訳、新改訳や聖書協会共同訳、その他にも訳された聖書があります。日本語でも理解が難しい部分はあると思いますが、自分の知っている言語で聖書を学べることは幸いなことです。聖書を研究する中でより一層、深くキリストを知る方法を学びましょう。
- 日曜日 聖書を理解する:聖書は創世記から黙示録まですべて神の霊の導きの下に、一貫しており、ヘブライ語やアラム語、ギリシャ語という言語から、自分たちの国の言葉に翻訳されています。もともとの言語で読めたらいいですが、翻訳された聖書を学ぶなかでも、聖書のもともとの言語にみられる意味合いを知っておくことで、聖書の意義深さや広さを味わえます。
- 月曜日 言葉とその意味:例として「ヘセド:慈しみ」と「シャローム:平安」という言葉が挙げられていています。「ヘセド」という言葉を通して、私たちに対する聖書の全ての書簡は神の慈しみと愛の深さと教えています。また「シャローム」という言葉の意味が、「平安」等よりも深い「幸福」等を含んでおり、神の祝福を情け深さは私たちを「幸福」にしてくれることを教えています。その言葉が用いられた意味を知って読むことで、聖書に対する理解が深まります。
- 火曜日 繰り返し言葉の意味:ヘブライ語で書かれた聖書の言葉は神の特定の性質を強調するために繰り返すという表現を用いています。同じ言葉が繰り返されている聖書の箇所から私たちにとって神が伝えようとしていることを見落とさないように教えています。
- 水曜日 聖句と文脈(背景):聖句の一部だけを用いるのではなく、前後の文脈を見てその聖句が用いられている背景を知ることは大切です。ガイドでも「アダム」という言葉が、文脈によって意味を変えることを教えています。
- 木曜日 書簡とそのメッセージ:「聖書の書簡は異なる目的のために、異なる状況で書かれた」とガイドにあります。どのような目的で、どのような状況のもとにいた人が書いていたのかを知って学ぶとき、また私たちが置かれている状況においても適用することができます。
- 用語解説
- 五旬祭:ペンテコステ、過越祭から50日後に行われるユダヤの祭り
- ディスカッションのためのテーマ
- あなたが持っている聖書を最大限用いて紙の御心を知ろうとするとき、どのような方法を使えますか。使っている方法でおすすめのものをシェアしましょう。
- 今週のポイント