2020年第3期「神のためにたくさんの友人をつくる-喜びを他の人に伝える」
第6課 無限の可能性 下地 英樹
- 今週のポイント
- 今週は、聖霊の賜物について学びます。
- 私たちは、神様をあかしするように召されています。神様をあかしするということは、選ばれたわずかな人にだけ与えられる特別な霊の賜物ではありません。それは、すべてのクリスチャンが神様から与えられる霊の賜物です。
- 私たちがイエス・キリストに生涯をささげると、聖霊があかしと奉仕のために賜物を分け与えて下さいます。
- イエス・キリストの弟子たちは、生い立ち、個性、気性、賜物は大きく異なっていましたが、神をあかしすることにおいて一致し、その結果力強く神様に用いられました。同じように、キリストの体を構成する者(クリスチャン)は、それぞれ異なる賜物を持っていますがイエス・キリストと聖書に対する愛で一致している人々であり、イエス・キリストの愛と真理をこの世に伝えるために献身している人々の集団です。「あなたがたはキリストの体であり、また一人一人はその部分です」(コリントの信徒への手紙一12章27節) 。
- 神様は、福音を伝えることに関して、一人一人に特別な任務を用意しておられ、そのために私たちを召しておられます。神様は、私たちが召された働きを成し遂げることができるように霊的な賜物を与えて下さいます。
- 神様が一人一人に霊的な賜物を与えてくださる目的は、神様の目的を果たすために一致している教会を育て、強めるためです。
- 賜物には二種類あります。それは霊的な賜物と生来(生まれつき)の賜物です。どちらも神様から授けられた賜物ですが、動機に大きな違いがあります。生来の諸能力を用いる動機は、神様のために用いられる場合もありますが、その多くが自分に栄光を帰すために用いられます。しかし、霊的な賜物を用いる動機は、いつでも神様に栄光を帰すために用いられます。
- 聖霊の賜物を与えてくださるのは神様であり、与えられている賜物を明らかにしてくださるのも神様です。聖霊の賜物は、私たちが神様に献身し、私たちに与えられている賜物を明らかにしてくださいと神様に祈り求めるときに受けることができます。私たちの中で、イエス・キリストにお仕えすることが最優先事項になるとき、私たちはそれぞれに与えられている霊的な賜物をはっきり認識することができます。
- マタイによる福音書25章14節〜30節には「タラントンのたとえ」が書かれています。このたとえ話で重要なのは、彼らに与えられた賜物が彼らの所有物ではなく、主人から預けられたものだということです。主人は、10タラントンに増やした僕に対しても、4タラントンに増やした僕に対しても「忠実な僕だ。よくやった」と同じ言葉をかけておられます。主人の関心事は、それぞれの僕にどれだけ多くの才能が与えられたかではなく、与えられた賜物を用いて一人一人が何をしたかということでした。
- ディスカッションのためのテーマ
- 「タラントンのたとえ」を読み、一人一人に与えられている賜物について考えてみましょう。
- 自分に与えられている賜物とは何か、考えてみましょう。
- 神様から与えられた賜物を用いたことがあれば、そのことを分かち合ってみましょう。