第6課 力の限りに闘う 下地英樹
- 今週のポイント
1.今週は、「意志」「選択」「罪」「助け主」「努力」「感情」「忍耐」「信仰」等について学びます。
2.神は、自由意志を持つ存在として人間を創造されました。神が人間を強制されることは決してありません。私たちは、自由意志を用いて、神の側を選ぶ必要があります。
3.アダムとエバの罪の結果、この世界に罪が入り込みました。私たちが、罪の世界に住んでいると自覚することはとても大切な事です。そんな私たちの助け主として、聖霊が与えられました。
4.聖書(特に神の律法)は、私たちの罪を指摘します。聖霊は、その罪から救ってくださる救い主イエス・キリストを指し示します。
5.「このために、私は労苦し、私の内に力強く働くキリストの力によって闘っているのです」(コロサイの信徒への手紙1章29節、聖書協会共同訳)。「労苦する」という言葉には、「疲れ弱る」「疲れきるまで働く」という意味があります。また、「闘う」という言葉には「苦労する」という意味も含まれています。従って、この聖句には、勝つためにあらゆる努力を惜しまないアスリートのような姿が表されています。
6.私たちは、三つの大きな力と闘っています。(副読本67-68頁参照)
・われわれは自分の感情に勝つように闘っている。
・われわれは深く身に刻まれている習慣に勝つように闘っている。
・われわれは超自然の悪の力に勝つよう闘っている。
7.救いは自分の努力で勝ち取るものではありません。ただ、神の恵みによって救いに招かれています。同時に、私たちは勝つためにはあらゆる努力を惜しまないアスリートのように鍛錬し、神と協力して救いの道を選ぶ必要があります。
8.「イエスは、どのような犠牲を払ってでも、私たちに心を制御し、それによって体を制御するように教えておられます。・・・神は周囲の騒音に心を奪われている私たちの注意を引くために、試練をお用いになることがあります。その試練の中で、私たちはどれほど神から離れていたかに気づくのです」。(聖書研究ガイド47頁)
9.私たちは、試練を通して忍耐を学びます。ヤコブの経験は忍耐の模範です。興味深い事は、彼がぺヌエルで神と格闘した時、腿の関節を外され闘う事が出来なくなったという事です。しかし、彼は闘う代わりに神にしがみつき、勝利しました。
10.「ヤコブの祝福は、彼が痛みに耐えつつしがみついたからこそ与えられたものでした。これは私たちも同じです。神はまた私たちの『腿の関節』を外し、その痛みに耐えながら主にしがみつくように求められます」。(聖書研究ガイド48頁)
11.「ヤコブは神の祝福を受けるまで神にすがり続けました。信仰によってすがりついたのでした」。(副読本71頁)
- ディスカッションのためのテーマ
・意志と感情の関係について考えてみてください。(マタイ5:29、聖書研究ガイド46頁参照)
・すがりつく信仰について考えてみてください。(聖書研究ガイド48頁参照)
・試練と忍耐について考えてみてください。