2020年第2期「聖書をいかに解釈するか―神の言葉の理解の仕方」
第4課 聖書――私たちの神学の権威ある源 東清志
- 今週のポイント
- 日曜日:教会において、伝統が一定の権威を持つことがあります。伝統が教会を守ることも多々ありますが、イエスの時代にもあったように、人間が作った決まり事が神の律法を上回り、人を神から遠ざける可能性もあることを覚える必要があります。
- 月曜日:私たちは経験を通して神の愛や真実さを知ることがあります。ただし、私たちはその経験が聖書の真理と矛盾せず、確かに調和するものであるかを慎重に探る必要があります。
- 火曜日:聖書は時代や場所、文化に限定されない、普遍的な言葉です。聖書を私たちの文化に適応させるのではなく、私たちの文化を聖書に適応させるようにと求められています。
- 水曜日:「理性」とは、「知識」や「学問」という言葉に置き換えて差し支えないと思います。私たちは人間が持つ知識に限界があることを謙虚に受け止めなければ、聖書の記録(特に奇跡的な記録)に対する不信や疑いに繋がってしまいます。
- 木曜日:聖霊は私たちを聖書を通して真理へと導きます。私たちは、聖書を神の言葉として信仰を持って従う必要があります。
- ディスカッションのためのテーマ
- あなたの家庭や教会の「伝統」について振り返りましょう。聖書と一致する決まり事は、どのようなものがありますか。その「伝統」は、あなたにどのような祝福をもたらしていますか。また、聖書と一致しないのではないかと考える決まり事はありますか。もしもあれば、あなたはそのことに対してどのように対応していきたいと思いますか。
- 「金曜日」の下の方に記されている「話し合いのための質問」の④を読んで意見交換をしましょう。あなたが、このような言葉を受けることがあれば、あなたはどのように向き合いますか。また、「霊的な経験」について、どのように吟味されるべきだと思いますか。
- 聖書の記述の中には、私たちの理解を超えた奇跡的な出来事がたくさんあります。天地創造や死者の復活、海が2つに分かれた、などです。あなたはそのような聖書の記述について、どのような経緯で歴史的事実であると信じましたか。お互いの経験や考えを分かち合いましょう。