安息日学校部

第3課 聴覚しょうがい者用 眞田 治

2025年第3期「出エジプト記
PDFダウンロードルビ・画像付きはこちらからご覧ください

第3課 波乱の幕開け(7月19日)  眞田 治

 

1.安息日午後  今週のテーマ

[暗唱聖句]

今週の暗唱聖句、出エジプト記5章1、2節を読みましょう。
モーセとアロンはファラオのもとに出かけて行き、言った。「イスラエルの神、主がこう言われました。『わたしの民を去らせて、荒れ野でわたしのために祭りを行わせなさい』と。」 ファラオは、「主とは一体何者なのか。どうして、その言うことをわたしが聞いて、イスラエルを去らせねばならないのか。わたしは主など知らないし、イスラエルを去らせはしない」と答えた。
 
今週の題は「波乱の幕開け」です。波乱というのは、困ったことが起こることです。幕開けというのは、なにかが始まることです。
なにかが始まるときに困ったことが起こったので、「波乱の幕開け」という題になりました。
神さまから言われた仕事を始めるために、モーセとアロンは、エジプトの王さまのファラオところに行きました。しかし、困ったことが起こりました。今週は、モーセとアロンが体験した「波乱の幕開け」のことを学びます。

 

2.日曜日:主とは一体何者なのか

モーセとアロンは、エジプトの王さまファラオのところに行きました。そして主なる神さまのことばをファラオに伝えました。しかし、ファラオは、「主とは一体何者なのか」と答えました。
ファラオは、主なる神さまを知らないという意味で、「主とは一体何者なのか」と答えたのです。
私たちは主なる神さまを知っています。主なる神さまのことばである聖書を私たちは信じています。聖書には書いてあります。「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです」(ヨハネ福音書17章3節)

 

3.月曜日:波乱の幕開け

モーセとアロンは、イスラエルの人たちをエジプトから去らせて(出て)、ふるさとに帰らせてくれるように、エジプトの王さまファラオにお願いしました。しかしファラオは怒って、イスラエルの人たちに難しい仕事をさせるようになりました。だからイスラエルの人たちは、モーセとアロンが嫌いになりました。
モーセとアロンは神さまのことばのとおりに話したのに、ファラオからも嫌われ、イスラエルの人たちからも嫌われたのです。困ったことです。
神さまのことばのとおりにしても、困ったことが起こることがあります。もしも困ったことが起こっても、私たちは信仰によって、神さまのことばのとおりにします。

 

4.火曜日:「わたし(神)」

出エジプト記6章2節でも、6節でも、神さまは「わたしは主である」と言っておられます。主なる神さまは、今までずっと、イスラエルの人たちを助けて、救ってくださいました。だから、これからもイスラエルの人たちを助け、救ってくださると、主なる神さまは言っておられます。
今までも神さまは、私たちを助けて、救ってくださいました。だから主なる神さまは、これからも私たちを助けて、救ってくださいます。

 

5.水曜日:割礼のない唇

モーセは話すことが苦手だったようです。「わたしは唇に割礼のない者です。どうしてファラオがわたしの言うことを聞き入れましょうか」(出エジプト記6章30節)とモーセは祈りました。唇に割礼がないというのは、話すことが苦手という意味です。モーセは話すことが苦手なので、エジプトの王さまファラオを説得する自信がなかったのです。
モーセは、自分の正直な気持ちを神さまに伝えました。私たちもお祈りして、自分の正直な気持ちを神さまに伝えることができます。
モーセの正直な気持ちを聞いた神さまは、イスラエルの人たちをエジプトから去らせて(出て)、ふるさとに帰らせてくださいました。神さまは私たちの正直な気持ちを聞いてくださり、すばらしいことを実現させてくださいます。

 

6.木曜日:ファラオに対しては神のように

モーセは話すことが苦手でした。自分は話すことが苦手ですと祈るモーセに、神さまは答えてくださいました。神さまからの答えが、出エジプト記7章2節に書いてあります。
「わたしが命じるすべてのことをあなたが語れば、あなたの兄アロンが、イスラエルの人々を国から去らせるよう、ファラオに語(かた)るであろう。」
アロンはモーセのお兄さんでした。モーセは話すことが苦手でした。しかし、モーセが話したいことを、モーセの代わりにアロンが話してくれます。アロンが話してくれるから心配しなくても大丈夫だよと、神さまはモーセに言われたのです。
私たちにも、苦手なことがあります。私たちにも、できないことがあります。できないことや苦手なことでも、神さまに正直にお祈りしましょう。私たちを助けてくれる人がいることを、神さまは教えてくださいます。

 

7.金曜日:さらなる研究

旧約聖書のイザヤ書55章10、11節を読みましょう。
雨も雪も、ひとたび天から降れば
むなしく天に戻ることはない。
それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ
種蒔く人には種を与え
食べる人には糧を与える。
そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も
むなしくは、わたしのもとに戻らない。
それはわたしの望むことを成し遂げ
わたしが与えた使命を必ず果たす。

 
天から降ってきた雨や雪は、神さまの計画が実現するために用いられます。神さまの計画は、田畑の作物が実って、私たち人間の食物になることです。
天の神さまが語られたことばは、神さまの計画です。神さまの計画は実現します。
イスラエルの人たちがエジプトを去って(出て)、ふるさとに帰るということは、神さまの計画でした。
イスラエルの人たちがエジプトを去って(出て)、ふるさとに帰るという計画は、実現しました。
神さまの一番大切な計画は、イエスさまの十字架でした。私たち人間の代わりに、イエスさは十字架に架かって、私たちの罪をゆるしてくださいました。
神さまのことばである聖書を信じましょう。十字架のイエスさまを信じましょう。