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第3課 論争 眞田 治
1.安息日午後
今週の暗唱聖句を読みましょう。イエスさまの言葉です。
そして更に言われた。「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。だから、人の子は安息日の主でもある。」(マルコ福音書2章27、28節、口語訳)
今週の聖書研究ガイドのタイトルは「論争」です。論争とは言い争うことです。いろいろな人たちがイエスさまに論争をしてきました。そしてイエスさまは、論争に必ず勝ちました。イエスさまは論争に勝つことで、大切なことを人々に教えようとしました。たとえば今週の暗唱聖句、マルコ福音書2章28節では、「人の子は安息日の主でもある」とイエスさまは教えてくださいました。「神さまによって定められた安息日をわたしは祝福しています」と、イエスさまは教えてくださったのです。
2.日曜日:中風の人をいやす
マルコ福音書2章1~12節には、中風の患者をイエスさまがいやした話が書いてあります。中風とは、脳卒中の後遺症で身体が自由に動かなくなった症状のことです。
歩くことができない中風の患者を、4人の男がイエスさまのところに連れてきました。
中風の患者に、イエスさまは、「あなたの罪は赦される」と言われました。人の罪を赦すことができるのは、神さまだけです。イエスさまが「あなたの罪は赦される」と言われたのを聞いていた律法学者たちは、「イエスは何者なのか?」と考えました。そしてイエスさまは、自分は罪を赦すことができる神であると律法学者や他の人たちに教えるため、中風の患者に、「起き上がり、床を担いで家に帰りなさい」と言われました。イエスさまによって、中風だった人は歩くようになりました。
中風の人を歩かせたことは、イエスさまが神である証拠です。罪を赦すことができる神である証拠として、イエスさまは中風の人をいやして、歩けるようにしたのです。
3.月曜日:レビの召しと断食に関する質問
マルコ福音書2章17節の、イエスさまの言葉を読みましょう。
イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
体の調子が悪いなと感じたら、私たちは医者に診てもらうために病院に行きますね。そして私たちは、自分の罪に気がついたら、罪をゆるしてもらうために、イエスさまにお祈りしましょう。
4.火曜日:安息日の主
マルコ福音書2章27節の、イエスさまの言葉を読みましょう。
そして更に言われた。「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。」
安息日は、私たち人間が救われて、幸せになるために、神さまが定めてくださった日です。私たち人間のために、他の曜日にも神さまは良いことをしてくださいますが、特に安息日には、もっと良いことを神さまはしてくださいます。他の人たちが救われて幸せになるために、私たちも他の人たちのために良いことをしましょう。
5.水曜日:サンドイッチ物語(その1)
今日と明日のタイトルは「サンドイッチ物語」です。サンドイッチは、パンとパンの間に野菜などがはさんである食べ物ですね。マルコ福音書3章は、20、21節がイエスさまの家族の話、31~35節も家族の話、22節~30節には律法学者たちとの論争が書いてあります。家族の話と家族の話の間に論争がはさんであるのは、パンとパンの間に野菜などがはさんであるのと似ています。だから、マルコ福音書20~35節は「サンドイッチ物語」と呼ばれます。
マルコ福音書3章29節の、イエスさまの言葉を読みましょう。
「しかし、聖霊を冒瀆する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」
律法学者たちとの論争では、必ずイエスさまが勝ちました。律法学者たちはいつも負けていました。負けても反省しないで、律法学者たちは悔い改めようとしませんでした。神さまの聖霊が律法学者たちの心を動かして「反省しなさい、悔い改めなさい」と言っても、律法学者たちは反省しようとしませんでした。心を動かす聖霊を律法学者たちが無視するので、イエスさまは律法学者たちのことを、「聖霊を冒瀆している(聖霊を無視すること)」と警告しました。
聖霊によって私たちの心が動くとき、私たちは、もっと神さまにお祈りするようにしましょう。
6.木曜日:サンドイッチ物語(その2)
マルコ福音書3章21節を読みましょう。
身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が変になっている」と言われていたからである。
身内とは、家族のことです。取り押さえるとは、無理やり捕まえることです。イエスさまの家族が、イエスさまを無理やり捕まえに来ました。どうしてでしょうか。「あの男は気が変になっている」と、律法学者たちがイエスさまのことで悪口を言ったので、家族はビックリして、イエスさまのことが心配になったからです。
律法学者たちが言った悪口は、本当のことではなく、間違ったことでした。いつも論争に負けている律法学者たちが、今度は論争ではなく、間違った悪口を言って、イエスさまの仕事を妨害しようとしたのです。
だれかの悪口を知っても、ビックリしないようにしましょう。知らされた悪口が本当のことか間違ったことかを、よく確かめるようにしましょう。神さまの仕事を妨害されないため、落ち着いて対応しましょう。
7.金曜日:さらなる研究
マルコ福音書3章31~35節を読みましょう。
イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」
数年前に見たビデオの場面で、イエスさまは弟子たちに、※洞窟の中で話をしていました。イエスさまが話している途中で、イエスさまの家族が、イエスさまのことを心配して、洞窟の外まで来ました。イエスさまはニコニコ笑顔で、弟子たちを見回して、手を伸ばして言われました。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」と。それからイエスさまはニコニコ笑顔で、洞窟の外にいる家族に会うために、洞窟の中から外へと出て行かれたのです。
数年前に見たビデオの洞窟の場面が、私は好きです。イエスさまは弟子たちが大好きです。そしてイエスさまは、家族が大好きです。弟子たちのことも家族のことも、同じように大切になさるイエスさまなのです。今でもイエスさまは、教会の人たちが大好きです。そしてイエスさまは、あなたの家族で今はまだ教会に来ていない人たちのことも、大好です、教会と家族の、両方を大切にしましょう。
※洞窟:地中にある、人間が通ることができる大きさの穴のこと