安息日学校部

第2課 青年用:朴 昌

2020年第2期「聖書をいかに解釈するか―神の言葉の理解の仕方」

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第2課 聖書の起源と性質 朴 昌

  • 今週のポイント
  1. 今週は聖書の起源と性質の基礎的な側面を学び、聖書の理解を深めたいと思います。
  2. 聖書は他の本とは異なりますが、その根本的な理由は神の啓示だからです。神はすべての人々に2つの啓示を通してご自身を表します。それは「一般啓示(例:自然界、歴史など)」と「特別啓示(例:聖書)」です。特に神はこの特別啓示と呼ばれる聖書を通してご自身を具体的に現してその愛を示してくださいます。
  3. 神が特別啓示をなさる時には必ず霊感を通してなさいます。聖書はその霊感によって書かれた神の御言葉です。そのため、聖書を正しく理解するためにはその霊感、聖霊を求めなければなりません。使徒パウロは聖書を知る上で、最も大切なことは神の霊を求めることだと言いました(Ⅰコリント2:10~12)。
  4. 神は啓示をなさる時にそれを書き記すように命じられました。神はその啓示を人間の言葉として記すようにし、時代と場所を超えて多くの人々に伝わることを望まれました。そして、信仰の基礎が目で見る奇跡や体験ではなく、書き記された聖書にあることを示してくださいました(ローマ 10:17)。
  5. キリストと聖書には類似点があります。聖書はよく「書き記された御言葉(the Written word)」として表現されますが、キリストは「受肉した御言葉(the Incarnate word)」として表現されます。キリストはご自身のすべての生涯と教えが御言葉にあると話されました(ルカ24:44)。それゆえ、キリストに対する信仰は御言葉に従うことを意味します。
  6. 聖書は神の御言葉であるために、それを理解するためには神に対する信仰が大前提になります。時には信じられない物語や理解し難い内容もありますが、それを疑いの目で見ることではなく、信仰の目を通して聖霊を求めるなら、それに対する正しい解釈へ導かれます。聖書を研究する唯一の方法は、すべての偏見や先入観を捨てて、ひたすら神の栄光を見上げる心を持って研究する時に、神が助けてくださいます( Selected Messages Vol. 2, p. 82参照)。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
  1. 一般啓示と特別啓示の関係を考えてみましょう(ローマ1:18~20;使徒17:16~32参照)。