安息日学校部

第2課 青年用 仲泊大輔

2022年第4期「永遠の命」

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第2課   罪の世界における死   仲泊大輔

 

  • 今週のポイント
    1. 罪が入り込むことによって、この世界には死が存在します。今週は罪が入り込むことになった蛇とエバとアダムのやりとり、そしてこの罪と死の世界における神様の救済の約束について学びます。
    2. 食べると必ず死ぬと言われた神様に対して、蛇は決して死ぬことはないと言いました。(創世記2:16,17, 3:4,5)私たちはそのどちらかを常に選択して生きています。そして、その選択には永遠の結果が伴います。
    3. 人の目に良いと映ることが必ずしも本当に良いかどうかはわかりません。本来その基準は神様だけがお持ちです。蛇はエバを巧みに誘導し、神様の基準ではなく、自らの基準で判断させるようにしました。私たちも自分の基準で善悪を判断していないでしょうか。
    4. 「決して死ぬことはない」(創世記3:4)は人類の初期からある霊魂不滅という蛇の欺瞞です。アドベンチストはこの霊魂不滅の立場に立っていません。しかし、同じ聖書を信じる人々であっても多くは霊魂不滅を聖書の教えとして信じています。
    5. 聖書は罪によって死が入り込んだと言います。罪の問題がキリストによって解決されることで、死はもはやこの世界からなくなります。
    6. 神様はご自身を啓示される方です。今、罪を犯し、神様に反逆する道を歩み始めたアダムとエバにさえ神様は恵みを与え、人間を救うことを約束されました。たとえ私たちが今、罪を犯していても神様はご自身を私たちに現してくださいます。
    7. 臨死体験をした人が、イエス・キリストについてのより明確な証をしたり、聖書的、神学的な教えに導かれることはなく、むしろ聖書から離れていく傾向にあると著者は主張しています。

 

  • 用語解説
  1. 霊魂不滅・・・肉体が滅んでも魂は生き続けるという主張のことで、死んでも別の何かに生まれ変わる輪廻転生や、キリスト教でも死んだ後、魂は天国に行くかもしくは地獄で永遠に苦しみ続けると考えられています。
  2. ニューエイジ・・・一言で表すのが難しいですが、自分、動物、虫、木などあらゆるものが本来は神であり、一つであるという汎神論的な思想が強いです。その結果、善悪ではなく自分がどう感じたかが重要であり、ありのままの自分を受け入れましょうという自己啓発などによく用いられています。耳触りもよく、現代の多くの人たちに受け入れられている考えと言えます。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
  1. アドベンチストは無条件の霊魂不滅を否定する聖書的ロジックを持っています。しかし、それを否定するだけでなく、アドベンチストの教理を私たちはどのように生き、その生き方によってどんなキリストの証と意味があるでしょうか?
  2. 自分の判断ではなく、神様の判断に委ねるためにどんなことをしていますか?