安息日学校部

第2課 聴覚しょうがい者用:柳 鍾鉉

2020年第3期「神のためにたくさんの友人をつくる」(喜びを他の人に伝える) 

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第2課 人を引きつけるあかし人―個人的なあかしの力

 柳 鍾鉉

今週は個人的なあかしの力について学びます。キリストに出会った経験をした個人が持っているあかしの力がどれほど大きく他人に影響を及ぼすかを考えましょう。

 

2.日曜日:思いも寄らぬあかし人

マルコ5:15〜20には墓場を住まいとした悪霊にとりつかれた男の人について書かれています。彼はイエス様によって悪霊から解放され癒されました。そして、彼はイエスの弟子になり、従いたいと願いましたが、イエスは彼を家族や友人たちがいる彼の町(デカポリス地方)へあかし人として送り出したのです。なぜならイエス様さえ入ることが許されなかったあの町や町の人々を救うことができたのは、キリストに癒されたその男しかいなかったからでした。

 

3.月曜日:復活されたキリストを宣べ伝える

マルコ16:1〜11には葬られたキリストの遺体に香料を塗るために墓に向かっていた女たちがイエスの復活を目撃した話が書かれています。キリストが死者の中から復活されたことを知ったマリアは、その喜ばしい知らせを伝えるために弟子たちがいるところへ走りました。しかし、弟子たちはマリアの話を聞いてもすぐには信じることができませんでした。その後、主の弟子たちはイエスの葬られた墓に行って本当に墓が空であることを確認しました。

 

4.火曜日:変えられた人生は変化をもたらす

使徒行伝4:1〜20にはペテロとヨハネが大胆に人々の前でイエスをキリストとして、メシアとして福音を語ることが書かれています。彼らの話を聞いた人はなんと男の数だけでも5千人でした。その時、ペテロとヨハネは宗教指導者たちによって呼び出され、脅迫され厳しく口止めされたのですが、彼らは自分たちが聞いたことや見たことを話さないではいられないと、復活されたイエスのことを宣べ伝えました。他の弟子たちも神の恵みによって変えられたので、殉教の死を遂げるまで大胆にキリストを救い主として伝えました。

 

5.水曜日:私たちの体験を伝える

使徒行伝26章にはパウロがアグリッパ王の前で大胆にパウロ自身がイエスに出会った個人的なあかしを語る事によってイエスを救い主として伝える場面が書かれています。パウロはダマスコ途上でイエスに出会ってから迫害者から伝道者へと変えられました。それは誰もが否定できない事実であり、彼の生き生きとした体験だったのです。パウロはいつもキリストについて話す事によって良きあかし人になりました。私たちも自分を救ってくださったキリストを伝える事によってパウロと同じように良きあかし人になることができるのです。

 

6.木曜日:個人的なあかしの力

アグリッパ王の前でパウロは信じられないほどの丁重な言葉や態度でイエスについて語ります。アグリッパ王は、皮肉っぽく、疑い深く、かたくなで、純粋な価値観に興味がなかったのですが、パウロは信仰にあふれ、真理に熱心で、断固として正しいことを守りながら福音を語りました。パウロの福音を語るときの真剣な態度はアグリッパ王の心に影響を与えるほど力あるものでした。もし私たちが本気でかつ真剣に自分たちが信じている福音を伝えるならば、驚くほどの影響を及ぼすに違いありません。

 

7.金曜日:さらなる研究

クリスチャン生活の核心部分は、イエスとの交わりであり、それが豊かで充実していれば、私たちはそれを人に伝えたいと思います。正しい教理は重要ですが、恵みと愛によって作り変えられた人生の代わりにはなりません。私たちの個人的なあかしは、イエスから無償で与えられた永遠の命という賜物の中に自分が見いだした罪からの解放、平安、憐れみ、赦し、力、希望、喜びに、むしろ関わりがあるのです。