第2課 基礎となる創世記(4月12日)山地 悟
[暗唱聖句] その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。」(ヨハネ1:29、新共同訳)1.安息日午後
この週は、黙示録を学びます。黙示録を理解するには、旧約聖書、特に最初の聖書である創世記がとても大切です。創世記には、黙示録に出てくる大切な考えがたくさん書かれています。創世記は、私たちの世界が罪で苦しむようになった理由を教えてくれます。今週は、黙示録の基礎となる創世記のいくつかの大切な考えを学びます。そして、聖書全体のつながりや、神様、私たち人間、そして宇宙の間の争いについて深く理解することを目指します。
2.日曜日:「最初の言及」の原則
聖書で言葉が最初に出た時(特に創世記の初め)に、その言葉の基本的な意味が決まります。これは「最初の言及の原則」です。神様は少しずつ大切なことを教え、まず基本から始めます。神様の真理は変わりません。創世記の最初の言葉の意味を知ることが、聖書全体を理解する上で大切です。神様の言葉への信仰を大切にしましょう。
3.月曜日:神の愛を理解する
罪で私たちの考えはゆがみ、神様の視点ではなく自分の狭い視野で見てしまいます。特に「愛」は、世の中と神様の考えが違います。神様の愛は、自分より相手を大切にする愛です。聖書の預言を理解するには、神様の愛を知ることが大切です。創世記22章で神様がアブラハムに息子をささげるように言われた話は、神様が私たちをとても愛していることを示しています。
質問:創世記22章の物語から、神様の愛についてどんなことを学びましたか?
4.火曜日:イサクの質問―「小羊はどこにいるのですか」
聖書で最初に「小羊」という言葉が出たのは、創世記22章でイサクが尋ねた時です。黙示録ではイエス様が何度も「小羊」と呼ばれます。イサクの話は、小羊がイエス様を表すと教えてくれます。イサクの質問への答えは、旧約聖書全体で少しずつ出され、新約聖書でイエス様が十字架で命をささげた時に、はっきりしました。イエス様が私たちの身代わりになったことは、救いの基礎であり、裁きの時にも希望を与えます。
5.水曜日:死と向き合う
神様から離れた世界では、死はいつもそばにいて、いつ来るかわかりません。死は罪の罰で、命の源である神様から離れた結果です。聖書の預言では、死は大きなテーマで、解決策はイエス様の死と復活だけです。聖書で最初の死は、アベルが殺された物語です。これは、罪のひどさを示す、悲しい出来事です。イエス様が十字架で亡くなったのも同じでした。でも、イエス様は死と陰府の鍵を持ち、私たちに永遠の命をくれます。
質問:アベルの死とイエス様の死で、似ていると思う点はどんなところですか?
6.木曜日:蛇
黙示録で大切なテーマの一つは、神様を敬うこと(礼拝)です。偽りの礼拝をさせようとするのは「竜」で、創世記の蛇と同じです。蛇はエデンの園でアダムとエバを誘惑し、神様に背かせました。創世記3章と黙示録12章には、サタンが人々を惑わす様子が書かれています。神様の性質は変わりませんが、サタンの策略も変わりません。聖書を通して、サタンの策略を見抜き、危険を避けることができます。神様は私たちに知恵を与えてくれます。
7.金曜日:さらなる研究
キリスト教の教えは、昔から実際にあった出来事に基づいています。聖書の物語は、神様が歴史の中で人とどう関わってきたかを教えています。歴史を学ぶと神様の変わらない性質がわかります。聖書のメッセージはいつも同じですが、簡単ではありません。神様の深い知恵を学ぶことは、終わりのない探求です。黙示録が書かれた理由の一つは、イエス様の教えを守り続けるためです。新しいことだけでなく、昔からの大切な教えをしっかり理解することが大切です。
【考えてみよう】
1.聖書を読むと、いつも新しい発見があります。すでに教えられている大切な真理を守り続けるためには、どのようにバランスを取れば良いでしょうか?
2.教会で、聖書の預言について新しい解釈が出てきた場合、どのように考えるのが良いでしょうか? 新しい学びも大切ですが、それが本当に正しい教えなのかどうかを見分けるには、どうすれば良いでしょうか?