安息日学校部

第13課 聴覚しょうがい者用: 小濱 守宏

2019年第3期「この最も小さい者ー助けを必要としている人たちへの奉仕」

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第13課 僕の共同体 小濱 守宏

 

1.安息日午後:今週のテーマ

神さまに従う者たちが集まる神さまの共同体(教会)は、信仰によって強められ、貧しい人々、心が傷ついている人々に祝福を伝える働きをします。

神さまを信じる人々が集まる目的は、この世界に神さまの優しさと正しさを伝え、行動することです。ここが今週のポイントとなります。

 

2.日曜日:変化をもたらす使者

神さまの共同体である私たちは、この地球に天国の代表者、大使として、派遣されています。大使の仕事は、傷つき、悲しんでいる人々に神の愛と希望と信仰を伝える事です。

神さまを信じている私たちも、神さまの愛を知って希望が与えられました。先輩の教会員の方々から優しい言葉をいただき、困っている時に助けてもらいました。悩んでいる時に話を聞いてもらいました。そして、神さまに愛され救われていることに気づきました。

神さまを信じて集まる神さまの共同体のメンバーになった私たちは、生き方が変わりました。同じように神さまを知らない人々に優しい言葉をかけ、悩んでいる人の話を聞く事を通して、神さまの大使として働きましょう。私たちは、神さまから選ばれた大使なのです。

※神さまの働きの種類は、無数にあります。神さまに与えられたタラントを用いましょう。

 

3.月曜日:仕える残りの者たち

神さまに最後まで、従っていく人々(神さまの共同体)には、特徴があります。それは、神さまの教えに従って、イエス様と同じ愛を人々に与える性質です。(参考:黙示録12:17)

モーセを例にして考えてみます。(出エジプト32:1ー14)

エジプトから脱出してカナンに向かう途中、いつもイスラエルの民は、不満ばかり言ってモーセを困らせました。もしかするとモーセはいじめられていたかもしれません。自分を攻撃してくる人に対して私たちは、優しくできるでしょうか? モーセを見てみましょう。

神さまは、イスラエルの人々に呆れて、滅ぼそうと考えました。しかし、モーセは、イスラエルの人々を愛していたので、神さまに訴えました。もし、イスラエルの民を滅ぼすのであれば、「このわたしをあなたが書き記された書の中から消し去ってください」(出エジプト32:32)モーセは、永遠の命を諦められるほど、イスラエルの人々を愛していたのです。

神さまの共同体のメンバーは、神さまが私たちのために十字架にかかって身代わりとなり、救ってくれた事を覚えています。だから、自分も神さまと同じように人を愛したくなるのかもしれません。

神さまの共同体のメンバーになった私たちは、神さまに愛されている実感があるので人に優しく、神さまと同じ事をしたくなるのだと思います。

 

4.火曜日:人の心を動かす

人々にイエスさまを伝える証の力について学びます。

ホワイト夫人は、「人の心を動かすには、キリストの方法だけが真の成功をもたらす。・・・貧しい者を助け、病める者を看護し、・・・わたしたちは、泣く者と共に泣き、喜ぶ者と共に喜ぶべきである」と語っています。(『ミニストリー・オブ・ヒーリング2005』128、129ページ)

聖書や神さまの共同体(教会)の交わりを通して、毎日、神さまの愛に触れます。愛されている喜びは、私たちが受けた心の傷や人を傷つけた罪悪から解放をもたらします。神さまから与えられた平安は、ただで頂きました。マタイによる福音書10章7、8節「・・ただで受けたのだからただで与えなさい。」という掟に自然と導かれ、イエスさまを伝える大きな証の力となります。

 

5.水曜日:教会の中の恵み

神さまの共同体のメンバーである私たちが行う事について学びます。

私たちは、神さまの共同体(教会)のメンバーなので「掟を守る」(黙示録12:17)事が大切です。

掟とは、「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34)です。

神さまの共同体のメンバー一人ひとり、同じ性格でありません。静かな雰囲気が好きな人、にぎやかで明るい雰囲気が好きな人、皆違います。同じ人は、一人もいません。しかし、違いを理解するには、忍耐と愛が必要になってきます。訓練しなければなりません。神さまの掟を実践するためにイエスさまに愛されている喜び(エネルギー)を頂き互いに愛し合います。

 

6.木曜日:善行をするように励まし合う

なぜ、互いに愛し合う必要があるのかについて学びます。

私たちは、神の国の大使として、任命を受けています。外に出て行って神さまの国、天国の素晴らしさを伝える仕事を行なっています。しかし、神さまの教えは、この世の中の考えとは、多くの違いがあります。違いを受け入れるのは、困難であり、忍耐が必要になります。ですから、私たちは、迫害されたり、仲間外れになったりもします。「互いに愛し合う」ように努力する時、沢山、心に傷を受けるでしょう。だからこそ、神さまの共同体は、愛の関係、互いに愛し合い励まし合う必要があるのです。まずは、自分から愛を示します。

 

7.金曜日:さらなる研究

今週、神さまの共同体のメンバーである私たちが「イエスの手、足、声、心として奉仕」(今週のガイドp88)していく事を学びました。

神さまの共同体のメンバーは、「飢えた者に食を与え、裸の者に着せ、・・キリストの愛は、悪人を改めさせるのに剣や法廷よりも力がある・・」(『ミニストリー・オブ・ヒーリング2005』p88)働きを神さまから任されています。

この様な奉仕をするためには、神さまの共同体が必要になります。なぜなら、困っている人々に仕える時、身も心も疲れたり、八つ当たりを受けたり、心に傷を受けるからです。その傷は、神さまの共同体のメンバーである私たちが互いに愛し合い、支え合う事で癒されていきます。

私たちの所属している神さまの共同体は、「キリストの体、“霊”の共同体として、・・召を受けています。『神は無秩序の神ではなく平和の神だからです。・・すべての教会でそうあるように』(今週のガイドp92)と神さまは、掟を与えてくださいました。掟は、私たちに平和を与えます。私たちは、掟に従い、神さまの共同体のメンバーとして働いていきます。