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第13課 塵から星へ 柳 鍾鉉
1.安息日午後
私たちは今期ダニエル書を通して、どんな苦難や試練の中にあっても神に対する真実な信仰を持って生きるときに、神はその人々を守り、助け、救い出して天の命の書に書き記し、大空の星のように輝かせてくださることを学びました。ダニエルはバビロンという異国の地で信仰を持って忠実に生きられたことによって、神から多くの祝福を受けました。終末時代の神の民も信仰のゆえに同じような試練と苦難に直面しますが、ダニエルのように神に忠実であり、また信仰を持って生きるならば輝かしい勝利を得ることができます。
2.日曜日:私たちの君ミカエル
ダニエル書は異教の国であるバビロンの勢力によって神の選ばれた民が苦しめられ、迫害されるように見えますが、神はご自分の民が異教の国によって滅ぼされるままにされず、大天使長であるミカエルを遣わして神の民を守り導く軍事的な指揮官としての役割を果たさせてくださいます。大天使長であるミカエルは聖書に人の子、万軍の長、油注がれた君としてあらわされる我らの救い主であるイエス・キリストです。
3.月曜日(げつようび):あの書に記された
サタンは、地の住民を大いなる最後の悩みに投げいれ、全世界は昔のエルサレムを襲ったものよりもっと恐ろしい破滅に巻き込まれます。しかし、そのような過酷な時期に神の民はミカエルによって救い出されます。なぜなら彼らの名前がすでに天の命の書に書き記されており、天の大祭司であるイエスによって彼らの正しさを立証されたからです。天の法廷の前には「命の書」と「人間の行為が記録されている書」これらの二つの書が置かれています。
4.火曜日:復活
ダニエル書は、義人の復活について明確に記しています。土の塵で形作られた人は神の命の息が吹き入れられ、始めて生きる人となりました。しかし、最初の人であるアダムとエバが罪を犯したことによって土の塵に帰るようになったのです。それは罪の支払う報酬である死が全世界を支配していることを示唆します。ところが、神は主イエス・キリストを通して死の鎖を断ち切り、墓から復活されて死に打ち勝ちました。私たちはキリストを信じるその信仰によって復活に預かることができるのです。私たちは星のように永遠に輝くために、塵の地の中から起き上がるのです。
5.水曜日:封じられた書
世の終わりまで預言されているダニエル書は世の終わりの時まで封じられていましたが、世の終わりの始まりである1798年以来、ダニエル書は封を開かれ、その預言が正しく理解されるようになりました。ダニエル書はヨハネの黙示録と共に世の終わりを告げる預言書として世の終わりに住んでいる人々に大きく語られているのです。19世紀に再臨運動を起こしたウィリアム・ミラーたちを始め、多くの人々がダニエル書や黙示録を研究することによって主の再臨を宣べ伝えました。
6.木曜日:待ち時間
ダニエル書にはいくつかの重要な預言の期間が記されています。例えば、1260日、1290日、1335日、 2300日などです。預言の計算法則によって1日は1年であるので、預言の期間はさらに長くなります。この預言的な期間は全て小さな角であるローマ教皇権と神の忠実な民と関係しています。サタンはその時代の一番強い権力を用いて神に対する忠実な信仰を持っている神の民を滅ぼそうとしました。迫害される神の民は自分たちが救われるその時を待たなければならなかったのです。残りの神の民の特徴は忍耐であると黙示録14章12節に記されています。
7.金曜日:さらなる研究
封じられた小さな巻物であるダニエル書は終わりの時代に完全に開かれています。ダニエル書12:4にあるように「多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう」と預言者は言っています。ダニエル書を正しく読み理解することは永遠の命につながる大切なことです。この預言の書を読み守る者は主の約束通りに大空の星のように輝く人生となるのです。