安息日学校部

第13課 聴覚しょうがい者用 眞田 治

2024年第4期「ヨハネによる福音書の主題
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第13課  結びーイエスとその言葉を知る    眞田 治

1.安息日午後
今週の暗唱聖句、ヨハネ福音書5章39節を読みましょう。
「あなたたちは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を研究している。ところが、聖書はわたしについて証しをするものだ。」

イエスさまが十字架にかかって死なれ、そして復活することを、イエスさまの弟子たちが信じるようになったのは、十字架と復活の後のことでした。十字架と復活の前には、イエスさまが十字架にかかって死なれて復活することを、弟子たちは信じてなかったのです。
十字架と復活の後の時代を、私たちは生きています。だから弟子たちと同じように私たちも、イエスさまの十字架と復活を信じることができます。

2.日曜日:ガリラヤでの再会
ヨハネ福音書21章1~19節には、復活した後のイエスさまが、ガリラヤ湖の岸辺で弟子たちに出会った出来事が書いてあります。イエスさまと弟子のペテロとの会話を読んでみましょう。ヨハネ福音書21章17節です。
三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたので、悲しくなった。そして言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」イエスは言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」
ペテロがイエスさまを信じていることを、イエスさまは知っています。
ペテロがイエスさまを愛していることも、イエスさまは知っています。
だからペテロは、イエスさまのために働くことができます。
あなたもイエスさまを信じていることを、イエスさまは知っています。
あなたがイエスさまを愛していることも、イエスさまは知っています。
だからあなたも、イエスさまのために働くことができます。

3.月曜日:イエスから目を離さない
ヨハネ福音書21章19節で、イエスさまは弟子のペテロに、「わたしに従いなさい」と言われました。
ヨハネ福音書21章20~22節にも、イエスさまとペテロの会話が書いてあります。イエスさまとペテロの後ろから他の弟子がついて来ていたので、ペテロは、後ろからついて来ていた弟子のことをイエスさまに質問しました。「主よ、この人はどうなるのでしょうか」(ヨハネ福音書21章21節)。イエスさまはペテロに答えました。「あなたは、わたしに従いなさい」(ヨハネ福音書21章22節)。
他の人がイエスさまに従っても従わなくても、ペテロはイエスさまに従って生きました。
他の人がイエスさまに従っても従わなくても、あなたもイエスさまに従って生きましょう。

4.火曜日:光と闇
今日の題は「光と闇」です。光は明るく、闇は暗いです。暗いところでは周りがよく見えませんが、光が照らせば明るくなって、周りがよく見えるようになります。
ヨハネ福音書8章12節を読んでみましょう。
イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」
世の中を生きている私たちには、天の神さまのことが、よく分かりませんでした。しかし私たちは世の光であるイエスさまを信じたので、天の神さまが私たちを愛してくださっていることが分かるようになりました。イエスさまを信じる人たちは、神さまの愛が分かり、神さまがくださる永遠の命を持つことができます。

5.水曜日:「上」からの神学、「下」からの神学
ヨハネ福音書4章46~54節には、息子の病気をなおしてくださるようイエスさまに頼んだ役人のことが書いてあります。イエスさまは役人の息子から遠くにいたのに、役人の息子の病気をなおしました。
病気の息子の父親である役人は、「もしもイエスが息子の病気をなおすのを自分で見たら、自分はイエスを信じる。でもイエスが息子の病気をなおすのを自分で見なければ、自分はイエスを信じない」と最初は思っていました。でも実際にイエスさまに出会った役人は、「帰りなさい。あなたの息子は生きる」(ヨハネ福音書4章50節)というイエスさまの言葉を、息子の病気がなおるのを見る前に、信じました。そして、役人の息子の病気はなおりました。
今日の題は「『上』からの神学、『下』からの神学」です。見たら信じるという考え方は「下からの神学」です。見る前でも信じる信仰は「上からの神学」です。私たちはまだイエスさまを見たことがないのにイエスさまを信じていいます。だから私たちの信仰は「上からの神学」です。

6.木曜日:イエスの内にとどまる
ヨハネ福音書15章4、7節に書いてあるイエスさまの言葉を読んでみましょう。
「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。……あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたの内にいつもあるならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかなえられる。」
ヨハネ福音書15章はイエスさまの言葉ですから、ヨハネ福音書15章に書いてある「わたし」は、イエスさまのことですね。私たちはイエスさまに「つながる」ことが大切です。イエスさまに「つながる」ためには、イエスさまの言葉が書いてある聖書を読まなければなりません。聖書をたくさん読む人は、神さまに祈ってお願いすることが、たくさんかなえられるようになります。

7.金曜日:さらなる研究
今週の暗唱聖句、ヨハネ福音書5章39節を読みましょう。
「あなたたちは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を研究している。ところが、聖書はわたしについて証しをするものだ。」
ヨハネ福音書5章39節はイエスさまの言葉ですから、「わたし」と書いてある箇所を「イエス・キリスト」に書き換えてみます。
「あなたたちは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を研究している。ところが、聖書は『イエス・キリスト』について証しをするものだ。」
私たちが聖書を読む目的はイエスさまを知ることです。
イエスさまを知り、イエスさまを信じるために、私たちは旧約聖書も新約聖書も読みます。イエスさまを信じる人は救われて、永遠の命が与えられるのです。
聖書を毎日読みましょう。
旧約聖書を読むときも新約聖書を読むときも、イエスさまのことを考えながら、聖書を毎日読んでください。