安息日学校部

第12課 青年用:松枝重則

2020年第2期「聖書をいかに解釈するか―神の言葉の理解の仕方」

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第12課 難しい箇所の扱い方 松枝重則

 

  • 今週のポイント
    1. 安息日午後:聖書を読めば必ず難解な聖句に出会います。なぜそのような難しい聖句があるのでしょうか。難解な聖句にたどり着いた時、私たちはどうするべきか、正しい心構えを今週学びます。
    2. 日曜日:無限の神の知恵の言葉を有限の人間が難しいと感じるのは当然です。聖書は人間の言葉に過ぎないと理解している人は、難解な聖句を真剣に研究して理解しようとしません。確かに、聖書の写本や翻訳による間違いはありますが、そのような問題を圧倒する真理が聖書には書かれています。聖書の矛盾についても学びつつ、難解な箇所も祈って取り組むことが必要です。
    3. 月曜日:ガイドのポイントを読まれている方で難しい聖句に出くわしたことがない人はいないはずです。大切なのは、難しい聖句をどのように扱うかです。難しい聖句は避けて通り過ぎるのではなく、誠実に神の言葉に向き合い、性急に結論を出さず、注意深く真理を学び取ろうとする姿勢がまず大切です。
    4. 火曜日:聖書には、へりくだって祈り、神のみ顔を求めるものが、癒され、罪がゆるされると書かれています。難解な聖句に取り組む時も、謙遜な心で学ぶ人に理解が与えられます。
    5. 水曜日:難解な聖句に出くわし、隣人の救いのために理解したいと決意し、調べた経験は、最終的に答えが見つからなかったとしても大きな祝福になります。答えがないから諦めるのではなく、忍耐して探り調べ、いま与えられている真理に歩めば、必ず得るものがあります。
    6. 木曜日:神の言葉は神の言葉で理解し、難解な箇所も聖書自身が教えてくれます。難しい聖句も同じ主題を扱っている他の聖句と照らし合わせ総合的理解を深めることができます。そして必ず祈り求めましょう。「隣人の救いのために、御言葉を悟らせ、真理に喜んで従い、実行する心を与えてください」と心から祈る時、神様はダニエルの祈り(ダニエル9章)を聞かれたように、必ず祈りに応えられ、聖霊によって真理へと導いてくださいます。
  • 用語解説
    1. 写本:手書きで複製された本や文章
  • ディスカッションのためのテーマ
    1. なぜ難解な聖句があるのでしょうか。答えをあげてみてください。
    2. 理解できない聖句や自分の理解と一致しないと思われる聖句に対して、あなたはどうしますか?あるいは、どうすべきですか?
    3. 難しい問題に遭遇した時、祈りによって状況が一変した経験がありませんか?経験を他の人と分かちあいましょう。