安息日学校部

第13課 聴覚しょうがい者用:武田 将弥

2019年第4期「エズラ記とネヘミヤ記ー忠実な指導者を通して神がなしうること」

PDFダウンロードルビ付きの原稿はPDFからご覧ください

第13課 イスラエルの指導者たち 武田 将弥

 

1.安息日午後

今期の学びはエズラやネヘミヤという、素晴らしい指導者(リーダー)の生き方を通して、大切なことを学んできました。この指導者たちが素晴らしかったのは、神様を一番大切にし、神様のご命令を一生懸命に守ったからです。

今回の勉強で一番大事だったのは、エズラやネヘミヤが神様のことを愛していたので、自らの気持ちから神様のご命令を守りたいという思いになったことです。

「愛」とは誰かに押し付けられて、仕方がなく出すものではありません。言われなくても自分の内側から自然に湧き出てくる「相手を大切にしたい!」という優しい気持ちが本当の愛です。

エズラやネヘミヤは神様を愛していたので、どんなに苦しいことがあっても、神様を信じながら、祈りながら、必ず助けてくださると信じ続けて忍耐することができたのです。

 

2.日曜日:指導者の影響力

聖書には色々な人物たちの物語が登場します。素晴らしい指導者であっても時には失敗したり、悪い指導者なのに良いことをしたりなど、変化があって面白いストーリーがいっぱいです。だから聖書の登場人物たちも「人間」なので、時には失敗や成功もするし、迷ったり目覚めたりするのです。私たちと同じですね。

ところで指導者の問題で大事なポイントは、周りの人たちに大きな影響力を与えるということです。良い影響ならば全然構いませんが、悪い影響も与えてしまうことも、よく注意しなくてはいけません。

たとえば家族の中で指導者・リーダーといえば、お父さんでしょうか。(最近はお父さんより、お母さんの方が強いという家も増えているかもしれませんが…)私がまだ4才くらいの時、夕食に「カボチャの天ぷら」が出ました。最初はそれを喜んで食べておりましたが、カボチャの天ぷらが3~4日も続いたのです。さすがに私の父親がカボチャの天ぷらに飽きてしまって、つい「今夜もまたカボチャの天ぷらか~、俺もう食べたくないわ」と言ったらしいのです。すると幼い私は父親の言葉を聞いて「…ボクもカボチャの天ぷら嫌い!」と、本当はカボチャが好きなのに、お父さんが嫌いだと言ったので、息子の私も同調して「嫌いだ」と言ったそうです。それを聞いた父親は、息子がカボチャ嫌いになったら大変だと反省し「な~んちゃって! ウソだよ~。いやぁ~、カボチャの天ぷらは、本当に美味しいなぁ~。お父さんこれ大好き~(もぐもぐ)」と焦ったことがあるそうです。(私はこの話を大人になってから聞きました。この時のことは小さすぎて覚えていませんでしたが)

ようするに、指導者・リーダーというのは、周りの人たちに大きな影響を与えてしまうということです。子供の教育も同じです。子供は大人を見て育ちます。だから子供たちは、親や先生、大人たちが好きなものを同じように好きになったり、嫌いになったりしていきます。

これを読んでいるあなたにお願いがあります。良いことでも悪いことでも、大きな影響を与えてしまうということに注意してください。どうか神様を大事にしてください。なぜならば、あなたを通して神様のことが相手に伝わるからです。

 

3.月曜日:主が悪とみなされること

エズラやネヘミヤは神様のために一生懸命に頑張りました。その結果に多くの人たちが霊的に励まされて、燃え上がりました。リバイバルが起こったのです! しかし、残念ながら変わらない人たちもいました。これはエズラやネヘミヤたち指導者の責任ではありません。とても悲しいことですが、どんなに神様の話を聞いたり学んだりしても、心の変わらない人もいるのです。

その人の内側にある信仰を変えることが出来るのは、その本人が自分の心を神様に明け渡す決心が出来た時だけなのです。だから世界で一番素晴らしい牧師の説教を、たとえ100万回聞いたとしても、イエス様に出会って神様の奇跡を体験したとしても、自分の心を神様に委ねる気がなければ、その人は変わることは絶対に無理だということです。

私たちには周りの人たちに、クリスチャンとしての影響力を与える責任が与えられていますが、伝道しているのに相手がなかなか変わらないという事で、落ち込む必要はないということです。伝道しているのに相手が変わらないのは、それはその人自身の責任だということです。

 

4.火曜日:勇気と励まし

聖書には神様が「あなた方はじっとして、私が戦うのを見なさい。」と言われることもありますし「私が勝利を授けるので、行動をする準備をしなさい。」と言われることがあります。どちらにせよ、私たちは神様から与えられた役割を果たすことによって、神様の素晴らしい祝福や救いの御業を見ることが出来るのです。ネヘミヤたちが敵から守られたのは、神様に対する熱い信頼と信仰があったので、主が守ってくださったからです。

 

5.水曜日:目的と熱意

指導者というのは目標をもっているものです。たとえばエズラは聖書研究で、神様のみ言葉を人々に教えました。ネヘミヤは正しいことをなして、神様のために立ち上がるように人々を勇気づけました。この2人の指導者は、イスラエルの人々が神様によって変えられて、再び神様と強い繋がりをもった国へと回復することを願ったので、これらの方法を実行しました。ここで大切なのは祈りながら実行したということです。

 

6.木曜日:謙遜と忍耐

ネヘミヤは指導者であり、高い地位にありましたが、とっても謙虚でへりくだった性格の持ち主でした。偉そうにするのではなく、むしろ多くの人たちに恵みを施す、献身的な指導者だったのです。これはイエス・キリストの姿と重なります。私たちもネヘミヤたちがそうしたように、イエス様を模範とする必要があります。

 

7.金曜日:さらなる研究

エズラやネヘミヤたちが行った神殿の再建は、苦労の連続の経験でした。何度も敵からの反対を受けたのです。しかしどんなに反対にあっても神様への信頼を持ち続け、最終的には勝利を得ることが出来ました。これは終末時代の姿と重なります。再臨の前にも同じような状態がこの地上にも見られるのです。

神様が命じられることを守ることによってのみ、勝利が得られることを忘れないでください。

 

★振り返りの質問★

あなたの周囲にいる人々を思い浮かべてください。あなたは神様を伝える影響力を持っています。どうしたら自分がもっている影響力を、正しく発揮することが出来るかを考えてみましょう。