安息日学校部

第12課 聴覚しょうがい者用:柴田 寛

2019年第1期「ヨハネの黙示録ーイエス・キリストの働きを知る」

PDFダウンロードルビ付きの原稿はPDFからご覧ください

第12課 バビロンへの裁き 柴田 寛

 

1.安息日午後

今週は、バビロンがどのように滅ぼされ、終わりをむかえるか、について学びます。

 

2.淫婦バビロン(日)

聖書の中で「女」は「神の民」(教会)の象徴ですが、「淫婦」は別です。淫婦とは、不品行を行い、不道徳へと誘う「偽りの教会」をあらわし、この淫婦こそが「バビロン」です。この淫婦バビロンによって「地上の王たち」と「多くの国民」が惑わされてしまいます。

 

3.赤い獣にまがたっている淫婦・・・とその獣の正体(月)〜(水)

黙示録17:3には、赤い獣にまたがった淫婦が登場しますが、これはいったい何を意味するのでしょう。それを理解するためには、赤い獣の特徴を見る必要があります。

まず、赤は「血に飢えている」ことをあらわし、7つの頭は「登場の順番」、10本の角はその勢力の「力強さや範囲」をあらわします。歴史的に見て、これにピッタリ当てはまるのは、ローマ帝国です。

しかし、その特徴はさらに続きます。「昔はいたが、今はおらず、そして、やがて底知れぬ所から上ってきて」(18:8)。さらには、「すなわち第八のものであるが、またそれは、かの七人の中のひとりであって」(17:11)。・・・しかもそれに淫婦がまたがって(支配して)いる。

つまりこれは、ローマ帝国から復活した、「政治的勢力を持った宗教勢力」である、と結論付けることができます。

 

4.バビロンの裁き(木)〜さらなる研究(金)

上記のあやしく恐ろしい獣について、見落としてはならないもう一つの特徴があります。それは、「しばらくの間だけおることになっている」(18:10)ということ。つまり「短命」である、ということです。黙示録17:17によれば、この獣が突如、淫婦を憎み、裸にし、火で焼くと預言されています。この理由についてテキストは次のように記しています。「惑わされた政治的勢力はがっかりします。なぜなら、バビロンが彼らを災いから守れないからです。彼らはだまされたと感じ、敵意に満ちてバビロンを攻撃します。」(テキスト86ページ)

私達は、このような惑わしのバビロンから離れる必要があります。また、そこにとどまっている人たちを離れさせなければなりません。なぜなら裁きの時が迫っているからです。改めて、アドベンチストが何のために起こされ、立てられたのかを考えてみたいと思います。