第12課 前兆 (6月21日)廣前 早輝人
1.安息日午後
[暗唱聖句]
「神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。」(テモテへの手紙二1:7、新共同訳)
聖霊は、私たちが神の御心を正しく理解し、行うために必要な力を与えてくださいます。終末時代に起こる出来事を預言によって解釈し、困難の中にあっても希望を持つことを学ばなければなりません。
2.日曜日:ダニエル2章と歴史主義的解釈方法
「また、鉄が柔らかい陶土と混じり合っているのを御覧になったように、人々は婚姻によって混じり合います。しかし、鉄が陶土と溶け合うことがないように、ひとつになることはありません。」(ダニエル書2:43、新共同訳)
ダニエル書2章の預言は歴史的な出来事と照らし合わせて理解することができます。預言と実際の歴史どちらも見ることのできる現代の私たちはとても恵まれています。預言が見事に成就している(預言の通りになった)ことを確認し、聖書の御言葉の持つ力を確信することができます。
3.月曜日:像を拝む
「16このお定めにつきまして、お答えする必要はございません。17わたしたちのお仕えする神は、その燃え盛る炉や王様の手からわたしたちを救うことができますし、必ず救ってくださいます。18そうでなくとも、御承知ください。わたしたちは王様の神々に仕えることも、お建てになった金の像を拝むことも、決していたしません。」(ダニエル書3:16-18、新共同訳)
神様のメッセージに反抗的な態度を取るネブカドネツァル王の姿は、ルシファーと同じ高慢さが現れています。世のクリスチャンへの強制的なサタンの攻撃に対して、私たちは聖書の教えに堅く立つ必要があります。
4.火曜日:像を再び拝む
「第二の獣は、獣の像に息を吹き込むことを許されて、獣の像がものを言うことさえできるようにし、獣の像を拝もうとしない者があれば、皆殺しにさせた。」(ヨハネの黙示録13:15、新共同訳)
私たちは誰を礼拝するか選ばなければなりません。獣の像を拝むか、創造主を拝むか、どちらが正しいかははっきりしています。神様かサタンか、2つに1つでその中間(神様もサタンも両方を選ぶこと)はありません。日々の生活の中で、いつも正しい選択ができるように聖霊の助けを祈り求めましょう。
5.水曜日:初代教会の迫害
「1そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、2ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。3そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえようとした。」(使徒言行録12:1-3、新共同訳)
使徒言行録12章には初代教会時代の迫害の様子が記されています。迫害にあい殺されそうになるペトロが、天使の助けにより奇跡的に救われていきます。その時ペトロがぐっすり眠っていた様子は、祈りが聞かれることを信じていることが描かれています。終わりの時代に待ち受ける迫害に対してどれほどの準備ができているでしょうか。
6.木曜日:獣の刻印
「12『だから、安息日に善いことをするのは許されている。』14ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。」(マタイによる福音書12:12,14、新共同訳)
イエス様が安息日にいやしの奇跡を行なったのを見て、宗教指導者たちはイエス様の殺害計画を立てました。安息日遵守は終末時代における争いの中心になります。神様の律法と人間の言い伝えのどちらを守るべきでしょうか。
7.金曜日:さらなる研究
「いつの時代においても、神は、聖天使たちによって、神の民を救出し、解放してこられた。天使たちは、人間の事柄に活発に関与してきたのである。」(『各時代の大争闘』第39章)
神様の深い憐れみによって、私たちには希望が与えられています。困難な時代にあっても私たちの心は天にあり、希望に目を向けることができます。いつも私たちのそば近く関わってくださる神様の愛と恵みを感謝します。
<話し合いのための質問>
★迫害にあうことを想像してみてください。信仰を保つためにいま何ができるでしょうか。
★預言が真実であることをどのように確信できるでしょうか。また他の人にどのように説明できるでしょうか。