2019年第1期「ヨハネの黙示録ーイエス・キリストの働きを知る」
第 11課 最後の七つの災い 松本 裕喜
- 今週のポイント
- 黙示録15章と16章にある七つの災いは、神様の愛と憐れみに心を閉ざして悔い改めない人たちに注がれます。それは再臨直前に起こります。
- 最後の災いは人を悔い改めには導かず、災いを受けた人はより一層神様を呪い、冒涜し、悔い改めることをしません。私たちの歩みの中で苦しみを味わう時に神様に心が向けられることがありますが、神様に従わないことを心に決めると何があっても神様を呪うようになります。私たちが苦しみの中で神様を呪う時、私たちの心は良い状態であるとは言えないでしょう。
- 黙示録16:12にある「ユーフラテス川」が象徴的に意味しているのは、バビロン(この世の宗教権威者)を支えている世界の社会的権力、世俗の権力、政治的権力です。それが枯れてしまうということは、これらの権力がバビロンを支持しなくなるということです。そうなると、バビロンは存続できません。そしてそれは、「日の出る方角からくる王たち」の道を備えること、すなわちキリストの再臨に備えることです。
- 黙示録16:13-14にある「三つの蛙のような悪霊」によって、サタンの最後の惑わしがあります。これらは偽りの福音を蔓延させて、神様と神様の民に対抗するサタンの側に付くように、世界の権力に訴えます。真の福音を受け入れない人はサタンの惑わしに簡単に騙されます。
- 「ハルマゲドン」(メギドの山という意味)とは、実際に戦いが起こる場所のことではなく、善と悪との大争闘を表す象徴的な言葉です。サタンがハルマゲドンに王たちを集めるのは、最終的にサタンの勢力を総動員して神様に敵対するためです。かつて、エリヤとバアルの預言者たちがカルメル山で、真の神はどちらかということの決着をつけましたが、同じように誰が真の神であるか、最終的に決着をつけるための霊の戦いです。その結果はキリストの勝利です。
- ディスカッションのためのテーマ
- 悲劇が襲ってきても、苦しみの中で神を信頼できるほど神の愛を知りたいものです。そうなれるように、どうしたら主と親しく歩み続けることができますか。(月曜日の質問より)
- 人間と人間の制度を信頼することがいかに危険であるかを、あなたはどのようにして学んできましたか。(火曜日の質問より)