2020年第2期「聖書をいかに解釈するか―神の言葉の理解の仕方」
第11課 聖書と預言 村上亮
- 今週のポイント
- 安息日午後:聖書に示されている預言を学びます。特にセブンスデー・アドベンチスト教会が伝統的に採用してきた歴史主義的な立場から考えます。
- 日曜日:ダニエルの夢に現れた「像」はこれから起こる国々の興亡を表します(ダニエル2章)。また、ダニエル書7章と8章の幻も同じことを教えています。これらの連続的幻はプロテスタントの歴史主義者の預言解釈の基礎となっています。
- 月曜日:1日を1年とする預言解釈は三つの要素(象徴の使用、長い期間、特別な表現)によって支持されています。
- 火曜日:小さな角の共通点は「角」「迫害する勢力」「高慢で冒涜的」「神の民を標的にする」「時の終わりまで存続する」「超自然的な形で滅ぼされる」です。聖書の預言と歴史を合わせて考えるならば、教皇制がそれに合致すると思われます。ダニエル7章、黙示録13章を参照
- 水曜日:2300の朝夕の預言はエルサレム再建令が出たBC457年から始まり(ダニ9:25)、1844年まで続きました。その時からイエス様は天の至聖所に入り、聖所の清めを始められました(ダニ8:14)。
- 木曜日:「予型」とは将来起こることを「出来事」「人物」「制度」などを通して指し示すことです。「予型」が具体的な形として成就したことを「対型」と言います。例えば、ニコデモとの対話で十字架の予型として、イエス様は民数記21:9を取り上げられました。「そして、ちょうどモーセが荒野でへびを上げたように、人の子もまた上げられなければならない。それは彼を信じる者が、すべて永遠の命を得るためである」(ヨハ3:14,15)。
- 用語解説
- 歴史主義:聖書の預言を全体の歴史の流れに沿って解釈し適用する方法。
- ディスカッションのためのテーマ
- チャートなどを用いながら「2300の朝夕」を復習し気づいたことをシェアしましょう。
- 予型と対型の成就を調べましょう(ガイド79ページ、問7)。
- 歴史を導く神様はあなたの人生にも深く関わっておられます。神様はあなたに対して何をなしてくださったかを思い出して分かち合いましょう。