安息日学校部

第11課 聴覚しょうがい者用 池増益男

2024年第2期「大争闘

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第11課  差し迫った争い   池増益男 

 

1.安息日午後

[暗唱聖句]

真理によって、彼らを聖なる者としてください。あなたの御言葉は真理です。(ヨハネ17:17、新共同訳)

★今週は礼拝についての、これからの争いについて学びます。サタンは神の律法(十戒)、特に安息日を無くすために神に挑戦してきます。安息日礼拝か、日曜日礼拝かが世界的な争いの中心になるでしょう。サタンが安息日を嫌うのは、創造主を憎んでいるからです。安息日は創造主を礼拝する日であるからです。サタンは偽りの礼拝日(日曜日)を神の民に押し付け、日曜日礼拝に従わない神の民を※1経済的な圧力、迫害、投獄、死刑判決をもって苦しめるのです。でも神は神に従う者たちに勝利を与えられます。

※1経済的な圧力、迫害、投獄、死刑判決:買い物が出来ないようにすること、追い詰めて苦しめること、死刑にしてしまうこと

 

2.日曜日:啓示の最後の争い

★黙示録14:7、9、11を読んでください。

「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」 (7 口語訳)、 「おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は」(9 口語訳)、「獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。」(11 口語訳)

これらの聖句から神のさばきの時(終わりの時代)には天地創造の神を拝むか獣(日曜礼拝を決めたローマ法王権=サタンの権力)を拝む礼拝をするかについての戦いが起こることがわかります。神の戒め(安息日を含む十戒)を守る者たちに龍(サタン)は戦うために出て行きますが(黙12:17)、神の戒めを守る神の民は「イエスの信仰」によって忍耐しながら打ち勝つのです(黙14:12)

 

3.月曜日:来るべき危機

黙示録13章はサタンの神の民に対する最後の戦いの預言です。サタンの戦略(戦う計画や方法)は天においても地においても変わりません。うそで誘惑し、それが成功しないと力でつぶそうとします。カインによるアベルの殺害、旧約聖書の本当の預言者に対する迫害、初代教会、中世の暗黒時代には神に従う者たちに対してサタンは恐ろしい※1迫害を続けました。最後の時代には世界的なものとなります。最初は買い物ができなくなり、獣の印(偽の日曜礼拝)に従わない者に死刑が言い渡されます(黙13:15、17)。しかし、神に従う神の民は最後まで小羊イエスに従っていきます(黙14:4)

 

4.火曜日:獣の正体(その1)

★黙示録13:1、2を読んでください。

「(そして、海の砂の上に立った。) わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。」(口語訳)

①龍→サタン

②海から上がって来た獣→ローマ教皇権

サタンは今まで神の民を苦しめて来た7つの頭(国々)の勢力(支配する力)や10の角(王)、政治権力をローマ教皇権に与えます。

③神を汚す(黙13:6口語訳)

・司祭は罪を赦す力があり(罪を赦す力は神だけです)、ローマ教皇は地上における神の代理者であると主張する

 

5.水曜日:獣の正体(その2)

この獣の正体について黙示録はなんと言っていますか。

①「この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。・・・そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。」(13:5、7 口語訳)

預言上の原則(ヘブライ暦 1月=30日)42ヶ月=1260日=1260 →ローマ教皇制による迫害期間

とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。・・・致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。」(13:10、12 口語訳)

1260年間(538−1798)神の民を迫害し続けた獣(ローマ教皇制)はナポレオンによって捕虜にされ(捕まえられ)、やがて亡くなりこの※1迫害の預言は終わりました。しかし再びローマ教皇制は復活し現在に至っています。ローマ教皇庁は日曜日が主の日(聖日)であり、この日を守ることが人間の自由と祝福の源であると強く言っています。

※1迫害:追い詰めて苦しめること

 

6.木曜日:地中から来た獣

第一の獣が海(人口の多い所)からに対して、第二の獣は地(人口の少ない所)から登場します(黙示録13:11、12)。この獣は先の獣(ローマ教皇制度)が「死ぬほどの傷」を受けた1798年ごろに登場します。それに当てはまる人口の少ない地域から起こった国は、1776年にイギリスから独立を宣言したアメリカ合衆国に当てはまります。子羊のような2本の角(信仰と政治の自由)を持つこの国が、やがて第一の獣(ローマ教皇制)と手を組んで、人々に対してローマ教皇に従うように※2強制すると預言されています。

※2強制する:支配者の力によって従わせること

 

7.金曜日:さらなる研究

<話し合いのための質問>

★毎週安息日に創造主なる神を礼拝していることが、毎日の信仰生活に喜びと力を与えているでしょうか。

将来サタンが日曜礼拝を※2強制し、従わないものに迫害を加えるようになっても、神に従うことができるためにどうしたら良いかを話し合い、励まし合いましょう。