安息日学校部

第11課 聴覚しょうがい者用 柳 鍾鉉

2023年第3期「エフェソの信徒への手紙」

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     第11課  キリストへの忠誠を実践する  柳 鍾鉉

 

1.安息日午後

今週、私たちは神の完全な言葉によって表された救いの物語を私たちの時代や文化の中で、エフェソ6:1~9をどう読むかが重要な課題です。

 

2.日曜日:子どもたちへの助言

エフェソ6:1~3を読んでください。パウロは子どもたちに十戒の第5条「父と母を敬いなさい」を引用しながら、子どもたち自身が主に結ばれている者として両親に従い、敬うようにと勧めています。そのようにする子どもたちはこの地上において健康と幸福に預かる祝福を受けます。子どもたちにとって両親を敬うことは自分たちに繁栄をもたらす神のご計画であるとパウロは話します。

 

3.月曜日:両親への助言

エフェソ6:4とコロサイ3:21を読んでください。両親に対するパウロの勧告は、子どもを怒らせてはならないとのことでした。異なる時代と文化に生きている親にとって、子どものしつけに関する考え方は様々です。ある親は子どもを自分の所有物のように考える人もいます。またある親は、子どもをあまりにも愛するがゆえに子どもの言うままにして大変甘やかす人もいます。パウロはクリスチャンの父親に対して、キリストがしつけ諭されるように愛の関係の中で子どもと関わるようにと勧めています。

 

4.火曜日:パウロの時代の奴隷制度

エフェソ6:5~9を読んでください。パウロの時代には奴隷制度がありました。しかしそれは神が考案されたものでも神の御心でもありませんでした。奴隷制度は愛の神からみると悪そのものでした。パウロは社会変革者としてではなく、一人の牧会者としてクリスチャンの奴隷たちに次のように助言しています。「人にへつらおうとして、うわべだけで仕えるのではなく、キリストの奴隷として、心から神の御心を行い、人にではなく主に仕えるように、喜んで仕えなさい。」(エフェソ6:6、7)

 

5.水曜日:キリストの奴隷

パウロは、クリスチャンの奴隷たちに主人に従い、真心からの優れた奉仕をするように求めています。パウロがそのように求めたのは、主であるキリストを自らの主人の代わりに置き換えることができるとの理由からでした。パウロ自身もキリストの奴隷として人に仕えることを誇りとしていました。そのような忠実なクリスチャンの奴隷は天におられる主人から豊かな報いが約束されています。

 

6.木曜日:奴隷である主人

エフェソ6:9を読んでください。パウロは奴隷を持っているクリスチャンの主人たちに、自分たちの奴隷を脅かしたり、不当な扱いを行ったりすることをしないようにと勧めています。その当時、奴隷たちは一般的に自分たちの主人にそのような扱いを受けていたことがわかります。パウロはその理由を二つあげています。一つ目は奴隷の主人と奴隷は、同じ主の奴隷である。二つ目は天の主は全ての人を分け隔てなく裁かれる。奴隷を持つ主人も同じくキリストの奴隷であることを覚えなければならないとのパウロの勧告です。

 

7.金曜日:さらなる研究

確かに1世紀に神の霊感を受けて書かれたエフェソの信徒への手紙を、21世紀に生きている私たちがどのように理解し、適用するかは重要な課題です。しかしキリストと私たちの愛の関係の側面から物事を考えることができるならば、私たちと関わりのある全ての人々とどう関わるべきかは、さほど難しい課題ではないように思います。