安息日学校部

第10課 青年用:平賀和弘

2020年第4期「教育―天国に備える教育」

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第10課  芸術や科学における教育 平賀和弘

  • 今週のポイント
    1. 安息日午後:教育には、芸術や科学が含まれます。芸術や科学が、神様の驚くべき力にわたしたちの目を向けさせ、救済とあがないをもたらす真の教育になることを学びます。
    2. 日曜日:キリスト教教育は、神様は創造主であり、あらゆる存在の支え主であることを前提としています。その証拠が、あらゆる被造物の中にあらわされていることを学びます。
    3. 月曜日:わたしたちは、神様の造られたものではなく、神様を礼拝するように注意しなければなりません。神様の造られたものは美しいからです。芸術や科学は、神様のご品性やみ心にわたしたちを向けさせることができるし、そうすべきであることを学びます。
    4. 火曜日:神様に栄光を帰すことのない芸術や哲学があります。人間は間違った教えの専門家になりえるからです。聖書とは異なる教えを追い求めるべきではないことを学びます。
    5. 水曜日:芸術や科学の才能や知識は、善悪や真偽を知らなければ、無意味になりえるばかりでなく、とんでもない間違い(大量破壊兵器の製造など)をもたらすことがあります。神様を畏れる時に、知恵のある人になれることを学びます。
    6. 木曜日:ヨブ記38章を通して、神様は、すべてのものを創造されただけでなく、すべてのものを維持しておられることを学びます。
    7. 金曜日:科学は、超自然的な力と、罪のない世界と罪のある世界とでは根本的に異なることを否定しています。そのために、科学が創造の起源を誤解していることを学びます。

 

  • 用語解説
    1. 「知識」と「知恵」の違い:「知識」と「知恵」は異なります。「知識」は、事実や情報を知ってたくわえることであり、「知恵」は、その知識を生活の中で生かすことと定義することができます。知恵のある人と聞くと、わたしたちは、たくさん勉強したり、いろんな経験した物知りな人をイメージするかもしれません。しかし、知識において賢い人が、必ずしも、知恵においても賢い人だとは限りません。たとえば、酒を飲んだら判断能力が鈍るという事実や飲酒運転のためにいかに悲惨な事故が起こったかという情報をよく知っていても、その知識を生かすことなく酒を飲んで運転するならば、その人は、知恵のない愚か者なのです。
      聖書は、神様との関係の中で、知恵が身につくと語ります(箴言9:10)。自制心や、誘惑に打ち勝ち、正しい行いをする力は、神様のもとから来るのです。また、聖書は、イエス様ご自身が神様の知恵そのものであると語ります(マタイ12:42)。知恵の源であるイエス様に、知恵を求めて祈りましょう(ヤコブ1:5)。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. ヨブは、正しい人でした。しかし、財産を失い、子供たちと死別し、自分は病気になってしまいました。神様は、生きておられ、すべてのものをご支配しておられるにもかかわらずです(今週の木曜日参照)。みなさんは、ヨブのように「神様どうして?」と思う苦しい出来事を経験したことがあるでしょうか。ヨブは、それでも信仰を失うことはありませんでした(ヨブ記38章)。ヨブの経験から何か学べることはあるでしょうか。話し合ってみてください。